KOfyの「倍行く」人生

バイクで人生を“2倍”楽しみたい。勝手気ままな日記代わりの備忘録。

おせち料理とお雑煮

2004年12月29日 | その他あれこれ
【おせちのうんちく】
おせち料理はお正月の料理とばかり思っていたが、「節供料理」の意味で、五節供の料理(陰暦正月七日の人日、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日)の一つだったのだ。その歴史は江戸時代で、民間から広がったものだそうだ。

五節供の行事とは、中国から伝来した(奈良時代の頃と言われる)朝廷の節会として行われていた行事。その日に出される供御(クコ)(飲食物の事を言います)を「節供」という名称になり、それぞれの行事食が決まっていくようになったと言われている。

現在では、ご馳走の多い年始料理だけを「お節料理」と呼ぶようになり食べ続けられている。食の文化史(著:大塚滋/中公新書)によれば、御節が重箱に詰めた正月料理を指すようになったのは、第二次世界大戦後の話しなのだそうだ。なんでも、デパートでお正月料理の箱詰めを売り出す際に、「おせち」という言葉を使ったため、日本中に「御節」=「正月料理」というイメージが広まったのだそうだ。

元々、お正月に食べる「ハレ」の食事のことを「蓬莢」(ほうらい)や「食積」(くいつみ)と称していたようだ。

「蓬莢」(ほうらい)とは、元を正せば関西方面で新年の祝儀に使っていた飾り物の1つ、との事。さかのぼると歴史は古く、平安時代から祝儀の席や宴会での飾り付けに使われていたようだ。室町時代になると、この「蓬莢」(ほうらい)は、主にお正月の飾りとされるようになり、飾りとしてだけでなく、実際にお客さまへ出して食べていたらしい。 具体的にどのような物かと言えば、三方の盤の上に白米を盛り、熨斗鮑(のしあわび)、搗ち栗(かちぐり)、昆布、野老(ところ)、馬尾藻(ほんだわら)、橙(だいだい)、海老などを盛って飾ったもので、貯蔵品が主になっている。

「食積」(くいつみ)とは、年賀の客をもてなすための料理を箱詰めにしたものを言うようだが、「蓬莢」(ほうらい)飾りの江戸での呼び方なのだそうだ。


【おせち料理の意味】
● こぶ巻きは「喜ぶ」に通じるから
● 栗きんとんは、お金が集まりますように
● 黒豆は、1年中「 まめ(まじめ)」 に働き「 まめ(健康的)」 に暮らせるように
● 数の子は、たくさんの魚の卵が集まったものだから、子孫がたくさんできて栄えるように
● 田作りは昔カタクチイワシを田んぼの肥料として使われていたから、豊作を祈って
● 田作りは「ごまめ」とも呼ぶ。「五万米」と当て字をして、縁起を担いだ
● 海老は腰が曲がるまで仲良く暮らす、長寿の願い。赤色は魔よけの色とも言われている
● かまぼこやなますは紅白の組み合わせで平安、平和を願う縁起物
● きんとんは「金団」 と書き、その色から財産を現し、富を得る縁起物
● ごぼうは細く長くしっかり根を張る。田夫(でんぶ)と称し、黒くたくましい男性を意味する
● 伊達巻は、昔の人は大切な文書は巻物に装丁し家宝にしていたところから
● 黄身と白身の2色が美しい錦玉子は、その2色が金と銀にたとえられ、2色を錦と語呂合せ
● 橙(だいだい)は、言葉から連想されるように代々家が栄えるようにとの願い
● 里芋は1本の苗から沢山の芋が収穫できるという所から子孫繁栄多産への願い
● 干し柿や梅干は皺を老人の肌に見立てて、長寿への願い。また柿や梅の木は長寿である
● ナマコは形が俵に似ている事から俵子とも呼ばれる。豊作への願い。


【地方ごとのお雑煮の特徴】
お雑煮は地方によって色々なパターンがあるので調べてみた。
餅の角と丸という形、餅を焼くのか煮るのか。お出汁の味付けが味噌なのかすまし汁なのか、どんな具を入れるのか。地方ごとに特産品などの特徴がある。

雑煮の分類分け

日本列島雑煮文化圏地図

全国お雑煮Map

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