愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

猫のいる街・いない街

2008年05月23日 | たっちーの部屋
猫と街を題材にした2つのコラムが目にとまった。
ひとつは毎日新聞のコラムで「雑誌などの街歩きの特集で、「路地に猫の姿が多い」ことを魅力の一つに挙げるケースが増えているようだ。一方、鳴き声がうるさいとか悪臭をもたらすなどの理由で猫を嫌う人も少なくない」とあった。
たしかに街を歩いていると、猫避けとして極めて効果が疑われるペットボトルがすらりと並んでいるのをみることも多い。そんな風景を見ると、猫たちがいじめられているのではないかと、猫好きとしては心配になることがある。
もう一つは、東京と猫をテーマに写真を撮り続けている写真家の太田威重さんのコラム
東京・渋谷の宮下公園の東から表参道に至る遊歩道。ここは猫が多いということで「キャットストリート」と呼ばれているが、ここ数年でファッション系の店が軒を連ねる、いわゆる「裏原宿」と呼ばれる若者に人気のエリアへと急速に変貌。猫を見かけることはほとんどなくなったとのこと。コラムでは「キャットストリートは猫がたくさんいる通りから、いまやその名を残すだけになりつつある」と締めくくっている。
最近の東京は再開発ブーム。開発後の街は、とてもノラが生活できるような環境ではなくなっていることが多い。再開発後の街は無機質な感じがして、たまに遊びに行くにはいいが、個人的にはあまり好きになれないところが多い。
ランドセルを揺らしながら走る子ども、立ち話をする老人、少し視線を挙げると塀の上をのそのそ歩く猫の姿――単なるノスタルジーだけではなく、コミュニティーのあり方が問われている気がする。
前段で紹介した毎日新聞のコラムの締めくくりは、「大げさに言えば…」と前置きした上でだが、「猫のいない街は、他者にどこまで寛容になれるのか、私たち人間に無言で問いかけているような気がする」だった。

ちなみに今回写真は、抱っこされて眠くなりとろ~んとするキジロウ。最近、母猫ときょうだい猫の姿が見えません。一体、どこに行ったんだろう? 無事に元気で育ってくれているといいなぁ。
コメント (2)
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