最近、わおんの話ばかりですが、キジロウも元気です。
落ち着きのないわおんを見ていると、なんだかキジロウがとっても物わかりのいい落ち着いたにゃんこに見えて…という比較対象によって、思わぬ効果が生まれています。
そんなキジロウですが、暖かくなったこともあって、だいぶ背中のフケが目立つようになりました。
しかも、キジロウはパートナーがパソコンを開くと机の上で座ったり、ごろんとなって寛いだり。ときにはパソコンの前で寝たりするので、背中に浮いたパウダーシュガーのようなフケはとても気になるとのこと。
「洗いたい…」(といっても洗うのは僕ですが…)
つぶやくように言ったパートナーの言葉をキジロウがもし理解していたら、家出していたかもしれません。
そして、遂にキジロウにとってのXデーが到来。風呂場に連れていった途端、瞳を真っ黒にして悲しそうな、しかし、とてつもなく大きな声で鳴き叫ぶキジロウ。
閉ざされたドアの向こう側で、キジロウの叫び声に反応するかのように大きな声で鳴くわおん。
その声に勇気づけられるかのように、シャワーのホースをつたって逃走をはかろうとするキジロウ。
「こら、こら」などと言いながら、その前足を引きはがして、シャンプーを洗い流すたっちー。
ものの数分ですが、キジロウにとっては地獄のひとときだったようです。
まだ濡れた身体で部屋の隅で身を固くして、僕をじとーっと見つめるキジロウ。
「いや、洗いたいと言ったのは俺じゃないから…」
などと言っても、キジロウにとっては押さえつけて風呂場に連れて行った僕が主犯としか考えられないようです。
「キジロウぉ~、その昔の山中鹿之助という武将は『我に艱難辛苦を与えたまえ』と祈ったんだ。快適な生活ばかりしていると、ロクな猫になれないぞ。ときには艱難辛苦を経験しろっ」
と説得しましたが、案の定、まったく聞き入れてもらえませんでした。
年1回程度のシャワーを艱難辛苦というのもなんですが、お陰さまでだいぶフケは収まった様子。
しかし結局、悪者はたっちー? なんだか納得いかない…。