最近、わおんになめられている感があるキジロウ。ここはひとつ、先住猫の威厳を示すためにわおんに意見することになりました。
キジロウ:わおん、ちょっといいか?
わおん:よくない。毛づくろいしている最中だから後にして。
キジロウ:えっ、あぁ…そうか。
(数分後)
キジロウ:わおん、もういいか?
わおん:えっ? 何が?
キジロウ:何が?って、さっき「ちょっといいか?」って声をかけただろう。
わおん:そうだっけ? なんか用?
キジロウ:最近のお前、俺のこと舐めてるんじゃないか?
わおん:別に。
キジロウ:いや、明らかに舐めてる!
わおん:例えばどんなこと?
キジロウ:たっちーにもふもふされた余韻に浸ってまったりしているときに飛びかかってきたり、歩いているときに「スキあり!」みたいな感じで、後ろから後頭部にラリアットしたり、俺がちっこしている最中に埋めたり、俺が猫じゃらしで遊んでいるときに後から来て横取りしたり、俺がご飯を食べているときに顔を突っ込んできたり、それから、それから…
わおん:キジロウ。せめて2つくらいにしてもらわないと覚えられないよ。優先順位の高いほうからお願いしまーす。
キジロウ:…うぅぅぅ~。とにかく、先住猫を敬えってことだよ。「蝶々の長」という言葉だってあるんだ!
わおん:キジロウぉ~、それって蝶々の長ではなくて「長幼の序」では?
キジロウ:えっ? う~ん、そうとも言うな。とにかく、お前はわが家で一番、新参者なんだからもう少し遠慮しろ。
わおん:えー、あたしこれでもずいぶん遠慮してるんだけどぉ~
キジロウ:どこが! いいか。俺だって先住の西子さんにはずいぶん気を使ったんだぞ(どこが!:たっちー)
わおん:えー、ホントかな? たっちーに聞いてみよう! たっちー!
キジロウ:あーっ、いちいち確認するな! だいたいなんだ! いつも俺のこと呼び捨てにして!キジロウじゃなくてキジロウさんとか呼べ! そういう態度が舐めてるってことなんだよ!
わおん:へぇー、そうなんだぁ。じゃあ、舐めてる。
キジロウ:お前、はっきり言うなぁ…
わおん:うん、悪い。
キジロウ:いや…、いいです…(いいのか、キジロウ!:たっちー)