雛祭図小柄 塚田秀鏡
雛祭図小柄 銘 真雄斎秀鏡(金印)
幕末から明治時代を生きた、塚田秀鏡(ひであき)の片切彫平象嵌の小柄。正月から師走までの、我が国の年中行事を十二点の小柄に描き表わした一作揃い物の内の、三月ひな祭り図の場面。本作は揃い物であるため、今回は桜を描いたこの一点のみだが、他の作品もおいおい紹介してゆくつもりである。
綺麗な朧銀地に金銀赤銅素銅の平象嵌を施し、強弱変化のある片切彫を加えて伝統の場面を上品に描き表わしている。秀鏡は歴史に登場する武将などを動感豊かに描くを得意とする工。ここでは静かな画面を演出している。美しいのは繊細な線描写。桜花を前に配した構成はこれまでになく鮮烈であり、新時代の到来を鮮明にしている。
雛祭図小柄 銘 真雄斎秀鏡(金印)
幕末から明治時代を生きた、塚田秀鏡(ひであき)の片切彫平象嵌の小柄。正月から師走までの、我が国の年中行事を十二点の小柄に描き表わした一作揃い物の内の、三月ひな祭り図の場面。本作は揃い物であるため、今回は桜を描いたこの一点のみだが、他の作品もおいおい紹介してゆくつもりである。
綺麗な朧銀地に金銀赤銅素銅の平象嵌を施し、強弱変化のある片切彫を加えて伝統の場面を上品に描き表わしている。秀鏡は歴史に登場する武将などを動感豊かに描くを得意とする工。ここでは静かな画面を演出している。美しいのは繊細な線描写。桜花を前に配した構成はこれまでになく鮮烈であり、新時代の到来を鮮明にしている。