嵐山渡月橋図鐔 真虎
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/4f/2701a85bbc51ba17fa09f6e9a1a52a03.jpg)
嵐山渡月橋図鐔 銘 金丸宗之進源真虎
花筏文の背景でもある京都嵐山、その下を流れる大堰川と渡月橋を題に得た鐔。筏の流れ降る背後に桜樹が迫るように乱れ咲いている。裏面は、雀であろうか、その視線を借りての渡月橋俯瞰図。川遊びを楽しんだ京童にとっての春の景色である。鉄地を石目地として鏨を効かせた高彫とし、金銀素銅の象嵌の描法。松樹や桜樹など植物の表現に特徴がある。もちろん花筏文ではなく、遠見の風景ながら写実的とはいい難く、心象的な風景とされている。真虎(さねとら)は京都金工。後藤一乗の高弟の一人和田一真の門流と考えられる。作風は後藤門流の工が得意とした清楚な趣のある鉄地の高彫表現。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/d7/f47210d080359730122e2549b97823e3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/4f/2701a85bbc51ba17fa09f6e9a1a52a03.jpg)
嵐山渡月橋図鐔 銘 金丸宗之進源真虎
花筏文の背景でもある京都嵐山、その下を流れる大堰川と渡月橋を題に得た鐔。筏の流れ降る背後に桜樹が迫るように乱れ咲いている。裏面は、雀であろうか、その視線を借りての渡月橋俯瞰図。川遊びを楽しんだ京童にとっての春の景色である。鉄地を石目地として鏨を効かせた高彫とし、金銀素銅の象嵌の描法。松樹や桜樹など植物の表現に特徴がある。もちろん花筏文ではなく、遠見の風景ながら写実的とはいい難く、心象的な風景とされている。真虎(さねとら)は京都金工。後藤一乗の高弟の一人和田一真の門流と考えられる。作風は後藤門流の工が得意とした清楚な趣のある鉄地の高彫表現。