桜川透図鐔 林
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/4b/25a1cb8c4ce0dfd97f0aa9dbfeeaf57a.jpg)
① 桜川透図鐔 無銘林
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/f6/5ce49f536e26624f00048931fb1f9185.jpg)
② 桜川透図鐔 無銘林
これも謡曲に採られた伝説による図。網に桜でなぜ桜川と呼ばれるのであろうか。
買われたわが子を探して常陸国へと旅立った母。だが子を思う心は重く苦しく、ついに物狂いと化してしまった。幾年月が経て常陸国桜川のほとりに到達した母親は、わが子桜子の名を叫びながら、川に流れる桜の花びらを掬っている。この場面を文様化したのが網桜、即ち桜川図である。桜子はこのとき近隣の磯部寺の僧のもとにおり、めでたく再会を果たしたという。
鐔は林派の作。色合い黒々とした鉄地を透かし去って網を陽に、桜を陰陽に表現している。この文様も着物や器物の装飾として採られることが多い。
過去にも雪の降りかかる桜の様子を眺めたこともあるのだが、今朝は散り急ぐ桜に雪となってしまった。この風景はちょっと哀しい。
桜が行く後ろを八重の桜が追いかけている。桜はさらにひと月ほどかけて北に歩んでゆくのだが、筆者にとっては来年までお別れか。あるいは山歩きして、ちょっと遅れている桜でも楽しんでこようか。というわけで、鐔の景色を楽しむのは、このまま肥後金工へ。
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① 桜川透図鐔 無銘林
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② 桜川透図鐔 無銘林
これも謡曲に採られた伝説による図。網に桜でなぜ桜川と呼ばれるのであろうか。
買われたわが子を探して常陸国へと旅立った母。だが子を思う心は重く苦しく、ついに物狂いと化してしまった。幾年月が経て常陸国桜川のほとりに到達した母親は、わが子桜子の名を叫びながら、川に流れる桜の花びらを掬っている。この場面を文様化したのが網桜、即ち桜川図である。桜子はこのとき近隣の磯部寺の僧のもとにおり、めでたく再会を果たしたという。
鐔は林派の作。色合い黒々とした鉄地を透かし去って網を陽に、桜を陰陽に表現している。この文様も着物や器物の装飾として採られることが多い。
過去にも雪の降りかかる桜の様子を眺めたこともあるのだが、今朝は散り急ぐ桜に雪となってしまった。この風景はちょっと哀しい。
桜が行く後ろを八重の桜が追いかけている。桜はさらにひと月ほどかけて北に歩んでゆくのだが、筆者にとっては来年までお別れか。あるいは山歩きして、ちょっと遅れている桜でも楽しんでこようか。というわけで、鐔の景色を楽しむのは、このまま肥後金工へ。