梅花図鐔 二代甚吾
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/6f/d3ace7b42d2b7b6a0c2474268dc0d25b.jpg)
梅花図鐔 無銘甚吾(二代)
木瓜形の造り込みは、甚吾の好むところ。鉄地の表面に鍛えた痕跡を残したうえで表面を平滑に仕上げ、土手耳風に一円の線を刻み込み、紅白の梅花を布目象嵌の手法で散し配している。鉄地の骨太さも甚吾の魅力で、地鉄に表情を生み出しており、作域は初代に紛れる。初二代の区別は、極めて難しいところがある。筆者は、誰もが認める作品でも初二代を確実に判別できるとは断じ得ないと考えている。無銘の作品とはそういうものであり、作風を以て代別を判断する以外にないのだが、甚吾二代も名人の一人であり、感覚的に初二代を分けざるを得ない状況下では、これまでの鑑定では取り違えもあったろうと思う。即ち、二代甚吾の感性も鋭く、二代極めの中にも名品が多いことを意味している。
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梅花図鐔 無銘甚吾(二代)
木瓜形の造り込みは、甚吾の好むところ。鉄地の表面に鍛えた痕跡を残したうえで表面を平滑に仕上げ、土手耳風に一円の線を刻み込み、紅白の梅花を布目象嵌の手法で散し配している。鉄地の骨太さも甚吾の魅力で、地鉄に表情を生み出しており、作域は初代に紛れる。初二代の区別は、極めて難しいところがある。筆者は、誰もが認める作品でも初二代を確実に判別できるとは断じ得ないと考えている。無銘の作品とはそういうものであり、作風を以て代別を判断する以外にないのだが、甚吾二代も名人の一人であり、感覚的に初二代を分けざるを得ない状況下では、これまでの鑑定では取り違えもあったろうと思う。即ち、二代甚吾の感性も鋭く、二代極めの中にも名品が多いことを意味している。