枝垂桜図鐔 正充

枝垂桜図鐔 銘 山陰鳥取城下正充(花押)
春霞を意図したものであろうか鉄地に鍛え肌を鮮明に浮かび上がらせ、これを背景に枝垂れ桜を描いた鐔。鍛え肌が気流のように感じられ、これになびくように桜の枝花が流れている。美しい構成である。鍛え肌を現わすには、鍛え合わせた鉄地を熱した後に酸に浸け込むことによって表面を腐食させる。これにより鉄質の微妙に異なる肌合いが露呈するのである。正充(まさみつ)は鳥取藩のお抱え金工。


枝垂桜図鐔 銘 山陰鳥取城下正充(花押)
春霞を意図したものであろうか鉄地に鍛え肌を鮮明に浮かび上がらせ、これを背景に枝垂れ桜を描いた鐔。鍛え肌が気流のように感じられ、これになびくように桜の枝花が流れている。美しい構成である。鍛え肌を現わすには、鍛え合わせた鉄地を熱した後に酸に浸け込むことによって表面を腐食させる。これにより鉄質の微妙に異なる肌合いが露呈するのである。正充(まさみつ)は鳥取藩のお抱え金工。