桜花紋九曜紋図鐔 神吉
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/58/8c13a941222598c36254335b452c3582.jpg)
① 桜花紋九曜紋図鐔 無銘神吉
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/40/f146394fa805633d1e43930a6c790b0d.jpg)
② 桜花紋桐紋透図鐔 無銘神吉
細川家が用いた家紋を意匠したのがこのお多福形に造り込んだ鐔(Photo①)。櫃穴が擬宝珠状に左右に尖っており、下方には腕抜緒の穴が設けられ、何とも飄逸味のある陰影とされている。ところがここに施されている文様は、肥後金工に特徴的な二重唐草文で装われた桜花紋と九曜紋。林の流れを汲む神吉派では、林の創案した二重唐草の華麗な文様を巧みに取り入れて新趣の鐔を製作している。林又七の枯れた風合いの地鉄に比較して神吉や後代の林の地鉄は精緻な素材を用いて新鮮味がある。ここが大きな特徴である。
Photo②の鐔も神吉派の作例で、鉄地一色にして他の金属を用いていないが、新味のある鉄の肌合いは特徴的。武家の象徴でもある桐紋と桜花紋を陰陽に組み合わせて地透とした作品。桐は肥後鐔の特徴的な投桐ではなく桐紋くずし。空間構成が巧みである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/c5/90fa95563e07f4a446da82b0a6d3ca6f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/58/8c13a941222598c36254335b452c3582.jpg)
① 桜花紋九曜紋図鐔 無銘神吉
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/e9/98a9062bd1e2863a009f02ad31810806.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/40/f146394fa805633d1e43930a6c790b0d.jpg)
② 桜花紋桐紋透図鐔 無銘神吉
細川家が用いた家紋を意匠したのがこのお多福形に造り込んだ鐔(Photo①)。櫃穴が擬宝珠状に左右に尖っており、下方には腕抜緒の穴が設けられ、何とも飄逸味のある陰影とされている。ところがここに施されている文様は、肥後金工に特徴的な二重唐草文で装われた桜花紋と九曜紋。林の流れを汲む神吉派では、林の創案した二重唐草の華麗な文様を巧みに取り入れて新趣の鐔を製作している。林又七の枯れた風合いの地鉄に比較して神吉や後代の林の地鉄は精緻な素材を用いて新鮮味がある。ここが大きな特徴である。
Photo②の鐔も神吉派の作例で、鉄地一色にして他の金属を用いていないが、新味のある鉄の肌合いは特徴的。武家の象徴でもある桐紋と桜花紋を陰陽に組み合わせて地透とした作品。桐は肥後鐔の特徴的な投桐ではなく桐紋くずし。空間構成が巧みである。