川西の繕い教室「器再楽」の時に依頼品として預かった品物の繕いです。
「画廊シャノワール」の佐野さんのお知り合いお二人です。
とても洒落た作品2点、どちらも口の部分が傷んでしまっています。
ベースの復元です。
右側には欠片がありました。
ベースの復元が終わりました。
水切れのいい形に配慮して。

もう一点は、取っ手がたくさん壊れていて。
こちらは陶器ですので、強力粉ではなく地の粉を使って。
4か所の貼付け部分です。
セロテープで保持して。
こんな風に接着完了です。
さあ、次のステップです。
黒艶漆を塗って。
そして、金粉を蒔きます。
依頼者が金粉にこだわっているそうです。
ところがいつもの丸粉の予備の置き場所が判らなくなって、仕方無く今回は消粉でトライです。
丸粉と違って、粉固めの処理が無いので後が楽ですが。
もう一点の繕いです。
こちらも、そういう事情で銀の消粉を蒔いて。
消粉では持ちが悪いようですが、その旨伝えて試してみてもいいですね。
それから、教室から持ち帰ったガラス器も同様に処理して。
反対側から銀が見えるように「新うるし」の本透明を使いました。
その2に続く。