金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

川西から持ち帰った繕い品 その1

2019-09-19 17:25:45 | 多種類の繕い例

川西の繕い教室「器再楽」の時に依頼品として預かった品物の繕いです。

「画廊シャノワール」の佐野さんのお知り合いお二人です。
 
とても洒落た作品2点、どちらも口の部分が傷んでしまっています。

 

ベースの復元です。

右側には欠片がありました。

 

ベースの復元が終わりました。

水切れのいい形に配慮して。

 

もう一点は、取っ手がたくさん壊れていて。

こちらは陶器ですので、強力粉ではなく地の粉を使って。

 

4か所の貼付け部分です。

セロテープで保持して。

 

こんな風に接着完了です。

 

さあ、次のステップです。

黒艶漆を塗って。

 

そして、金粉を蒔きます。

依頼者が金粉にこだわっているそうです。

ところがいつもの丸粉の予備の置き場所が判らなくなって、仕方無く今回は消粉でトライです。

丸粉と違って、粉固めの処理が無いので後が楽ですが。

 

もう一点の繕いです。

 

こちらも、そういう事情で銀の消粉を蒔いて。

消粉では持ちが悪いようですが、その旨伝えて試してみてもいいですね。

 

それから、教室から持ち帰ったガラス器も同様に処理して。

反対側から銀が見えるように「新うるし」の本透明を使いました。

 

その2に続く。