toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「本日は大安なり」 辻村深月

2015年07月22日 | 読書日記
大安の日曜に同じ会場で結婚式を挙げる4組のカップルの関係者と式場スタッフが主人公となり代わる代わる登場するのでストーリがブツ切れになってちょっと分かりにくい。

主人公は、ひと組目の新婦の双子の妹(一時的に新婦本人)、ふた組目の式場の担当者、三組目の新婦の同居してる甥、四組目の新郎で、それぞれの4つの話が当日の進行に合わせて語られてゆく。
最後の後日譚のせいで式場の担当者の物語で、他の3つはサイドストーリとも捉えられる構成。

それぞれの話がしっかりしていて、このネタで4つの小説になるのにまとめたらもったいないと思わせる出来栄え。
最後に鈴木陸雄までハッピーエンドになるのはちょっと納得できないけど、貴和子が良いなら仕方ないか・・・(笑)





角川書店
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