toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「水底フェスタ」 辻村深月

2015年07月25日 | 読書日記
こういう閉鎖的なムラの物語は色んな小説で描かれているけれど、これは比較的毒が少ない方。

主人公の広海の行動が、住んでいる村の異常さ以上に理解できない。
その後の展開上仕方ないとしても、達哉と付き合い続ける広海が信じられない。

辻村深月の作品にしては珍しく、後半はどんどん絶望的になっていく。
含みを持たせたラストは、これで推し量れと読者を突き放しているのか、それとも続編が有るのか・・・




文藝春秋
コメント
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