toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「奇縁七景」 乾ルカ

2015年07月28日 | 読書日記
タイトル通り、奇妙な味わいの7つの短篇集。

「虫が好かない」「報いの一矢」は特殊な女性に傾倒する異常な世界の話。
「目に入れても」は自分だけが正しいと思っている女性の話。
それ以降はちょっと毛色が違って、「夜の鶴」父と息子の人情噺。
「只より高いもの」は犬の種付けを誤魔化す話、「黒い瞳の内」は恋愛ものだけれどどちらもこの本には相応しくない。
最後の「岡目八目」は「黒い瞳の内」のヒロインの通夜で、亡くなった本人の視点から謎を解くというシュールな話で、他の話で登場した人物が大勢登場する。



光文社
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