「イエスさんに結ばれて」 ローマの信徒への手紙 6章1~14節
パウロは、サウロと名乗っていた時代、洗い清めても決して消えない罪意識を持ちながら生きて来たのではないかと思います。そんなパウロは、復活のイエスさんと出会い、罪が赦されるという経験を通して回心し、宣教者としての道を歩み始めることになりました。そんなパウロが、キリスト者に向かって新しいバプテスマ理解について教えているように思います。
ユダヤ教のバプテスマは何度も罪を洗い清めるためのものでしたが、パウロが教えるキリスト者のバプテスマ理解は、十字架でイエスさんが死んで復活されたように、キリスト者としてバプテスマを受ける者は、その罪が死んで新しく生きる者になるというものでした。従って、再び罪を犯すことがないように、イエスさんに結ばれて生きることが大切であると教えられているように思います。