旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

旅の小窓~平成28年3月21日「スーパー白鳥95号」ラストラン

2016-04-03 09:42:23 | 旅の小窓
 平成28年3月21日は、北海道新幹線開業に伴い新青森駅と函館駅を結ぶ特急列車「スーパー白鳥」と「白鳥」の営業運転最後の日です。
 当日、日帰りで函館まで行ってきました。
 雪が消えた、新しくなった駅前ロータリーです。


 野辺地駅では、急勾配対応や勾配が連続する青函トンネル対応のためにJR貨物がつくった、EH500形電気機関車、愛称「ECO-POWER 金太郎」「キンタ」「金太郎」に牽引された貨物列車が通過していきました。


 青い森鉄道 八戸始発普通青森行に、野辺地駅から乗車し青森駅に向かいます。 
野辺地      06:53着 06:54発
狩場沢      06:58着 06:59発
清水川      07:03着 07:03発
小湊       07:08着 07:08発
西平内      07:11着 07:12発
浅虫温泉     07:17着 07:18発
野内       07:23着 07:23発
矢田前      07:25着 07:26発
小柳       07:28着 07:28発
東青森      07:31着 07:32発
筒井       07:34着 07:34発
青森       07:41着

 3連休最後の日でしたが、いつもの休日に比べて乗客が少ないように感じました。


 浅虫温泉駅手前。晴れてはいるものの津軽半島の山々がよく見えません。


青い森鉄道運輸所には、EH500形とEF510形に並び、青函トンネル用に新しく作られたEH800形電気機関車が並んでいました。


 青森駅の跨線橋には、同じく今日ラストランとなる「急行はまなす」へのメッセージボードが設けられていました。その横には、スタンプも置かれていました。




 メッセージボードの下には、青森駅に発着した・発着している列車のパネルが展示されていました。


 跨線橋の端の売店では、ラストラン・北海道新幹線開業関連のグッツがたくさん販売されていました。


 青森駅からは、奥羽本線 普通 新青森行に乗車します。  
青森        08:24発
新青森       08:29着


 この列車は普通列車ですが、「スーパー白鳥95号」になる車両が使われています。車両はJR北海道の車両で、基本編成789系6両+増結用785系300番台2両の8両ですが、2・3両目に乗車するようにとアナウンスがありました。






 一駅5分で、新青森駅に到着。電車はいったん津軽新城駅方面へ引き上げていくので、車内に残ることができません。
 新青森駅には、「特急白鳥」「特急スーパー白鳥」のメッセージボードがありました。


 「白鳥」「スーパー白鳥」は現在、新青森駅・函館駅間約164kmを結ぶ特急列車です。
 「白鳥」という愛称の列車はもともと、大阪駅と青森駅を結ぶ日本海縦貫線(東海道本線・北陸本線・信越本線・白新線・羽越本線・奥羽本線)で運転していた特急列車にて使われていました。
 この「白鳥」は平成13年のダイヤ改正で一度消えましたが、翌年の東北新幹線八戸延伸に合わせて、八戸駅と函館駅を結ぶ特急として復活しました。


 青森駅までは、増結用785系300番台が先頭になります。ヘッドマークには、駒ヶ岳をバックに大沼を飛ぶ白鳥の姿が描かれています。


 ラストランの日ということで混雑を予想したのか、自由席車両を看板を持って案内していましたが、午前の早い時間なので混雑するほどの混み具合ではありませんでした。




 普通車の座席は、車両によって色が違います。




 グリーン車は革張りシートです。


 出入り口のドアには、JR北海道のコーポレーションカラーが使われています。


 車両の間にある扉のガラスは、青函特急イメージしたデザインになっています。


 座席にあるテーブルには、たたんだ状態で見られるように、定期の「白鳥」「スーパー白鳥」が青函トンネルを通過する時刻が書かれ地図が貼られています。


奥羽本線・津軽線・津軽海峡線・江差線・函館線 特急スーパー白鳥95号 函館行
新青森       09:12発
青森        09:19着 09:29発
油川         レ
津軽宮田       レ
奥内         レ
左堰         レ
後潟         レ
中沢         レ
蓬田         レ
郷沢         レ
瀬辺地        レ
蟹田        09:56着 09:58発
中小国        レ
津軽今別       レ
木古内       10:47着 10:48発
札苅         レ
泉沢         レ
釜谷         レ
渡島当別       レ
茂辺地        レ
上磯         レ
清川口        レ
久根別        レ
東久根別       レ
七重浜        レ
五稜郭        レ
函館        11:40着

 新青森駅を定刻に発車しました。青森駅では進行方向が逆になり、789系が先頭となります。


 青森駅では、上り「スーパー白鳥14号」が遅れて到着したため、3分ほど遅れて発車しました。
 「スーパー白鳥14号」と発車時刻が同じため、発車後奥羽本線と津軽線が別れるまで並走して走ります。


 奥内駅・左堰駅間で、上り「スーパー白鳥16号」を待つカメラマン。


中沢駅で、上り「スーパー白鳥16号」行き違いに。


 瀬辺地駅を過ぎ、蟹田駅手前で海岸線に出たところにも、カメラマンが。おそらく上り貨物列車を待っているものと思われます。


 蟹田駅で、JR北海道の乗務員に交代しました。
 交代して間もなく、テープによる自動放送の後、次のようなアナウンスがありました。
 「ご乗車有り難うございます。蟹田から乗務員が交代いたしました。終点の函館まではJR北海道の乗務員が御案内いたします。どうぞよろしくお願いいたします。次は木古内10時47分の到着です。木古内に続きまして、終点の函館11時40分の到着です。今日もJRを御利用頂きまして、ありがとうございます。」
 新中小国信号場で、津軽線と別れて海峡線に入ります。


 間もなく、北海道新幹線と交差します。


 大平トンネルの手前で、新幹線との併用区間に入ります。


 3月26日から「奥津軽いまべつ駅」になる、津軽今別駅を通過。


 青函トンネルの入口付近には、北海道新幹線開業を記念し、今別町浜名地区の住民が、地元に新名所をつくろうと、「青函トンネル入口広場」に自費で作った「トンネル神社」が見えます。ほこらの横には、住民が所有していたトンネル本坑が貫通した際に出た岩を、信念を貫く「貫通石」として設置してあるそうです。


 青函トンネルに入ります。上り線の3本のレールが見えます。


 旧吉岡海底駅。吉岡定点を通過しています。


 青函トンネルを出ると旧知内駅、現在は信号場になっています。


 木古内駅に到着しました。新幹線開業が決定したときの看板がそのまま。当時の300系を基にイメージしたと思われる新幹線のイラストが開業まで描かれていました。


 木古内駅を出発すると、通常の「この列車は特急スーパー白鳥95号函館行です。次は終着函館です」の自動放送に続いて、次のようなアナウンスがありました。

 「ご乗車有り難うございます。本日はスーパー白鳥95号ラストランでございます。昭和63年3月13日に開業致しました、青函トンネル・津軽海峡線は、これまで快速海峡号、急行はまなす号、特急はつかり号・白鳥号・スーパー白鳥号、寝台特急北斗星号・カシオペア号・トワイライト号・日本海号と様々な列車が、皆様の夢と希望を乗せて走り続けて参りました。
 この中で、スーパー白鳥号は、平成14年12月の東北新幹線八戸開業を機に、お客様を八戸までお迎えするという使命の基、運転を開始した列車です。
 お客様にも地域にも親しまれ、そして数々のドラマを演出しております。
 3月26日の北海道新幹線の開業に伴い、あと50分ほどでその役目を終えようとしています。スーパー白鳥号とJR北海道社員を代表しまして、お礼申し上げます。
 皆様、これまでスーパー白鳥号を愛し、ラストランにご乗車頂きまして、誠に有り難うございました。
 今後とも、JR北海道、そして開業する北海道新幹線の御利用をお願いします。
 スーパー白鳥号の思い出を車内にお忘れのないよう、お降りをお願いします。」


 泉沢駅と釜谷駅の間にあった看板は、開業の日が決まってから立てられたのか、H5系のイラストが描かれていました。


 3月26日から、木古内駅・五稜郭駅間は「道南いさりび鉄道」になるため、函館山をこのように見るためには、木古内駅で乗り換えなくてはならなくなります。


 久根別駅では、白鳥22号と行き違いました。




 定刻、函館に到着しました。










 この後、渡島大野駅に向かいました。

コメントを投稿