旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

晴耕雨読日記 2019年(令和元年)8月9日 金曜日 思い出の「YH」

2019-08-09 18:56:17 | 晴耕雨読日記
 このマークは何でしょう。


 「道の駅」のマークではありません。 
 「ユースホステル」です。略称は「YH」。日本では「ユース」とも言われます。
 ユースホステルは、ドイツの小学校教師リヒャルト・シルマンが創設した、青少年少女の旅に安全かつ安価な宿泊場所を提供しようという主旨で始まった運動と、それにより生まれた宿泊施設の総称です。宿泊施設は約80の国と地域に3,600箇所程あります。
 シルマンは1912年(大正元年)、世界最初のユースホステルをアルテナ城の一角に開設しました。 
 ユースホステルの利用者をホステラー、ユースホステルを利用した旅をホステリングと言います。 
 日本では1951年(昭和26年)10月16日に日本ユースホステル協会(JYH)が発足し、翌年に13施設と契約してスタート。私が生まれた1955年(昭和30年)には、直営第1号として、北海道支笏湖畔に支笏湖ユースホステルがオープン。 
 その後、全国各地でユースホステルの開業が相次ぎ、最盛期の1974年(昭和49年)には587施設とピークを迎え、会員も1972年(昭和47年)には634,195人と世界第1位となったこともありましたが、1980年代以降は減少傾向に、2018年(平成30年)には23,756人、188箇所まで減少しています。 
 最盛期に当たる1971年(昭和46年)の今日、8月9日に私は会員になりました。


 当時の会員証に貼付した写真、当然のことながらわかかったな~


 当時青森県には18箇所ものユースホステルが存在しました。
•脇野沢ユースホステル(むつ市脇野沢)
•カワヨグリーンユースホステル(上北郡おいらせ町向山)
 旧称「川要グリーンユースホステル」
•ひろさきユースホステル(弘前市大字森町)
 旧称「弘前ユースホステル」
•おいらせユースホステル(十和田市大字奥瀬)
•西十和田ユースホステル(黒石市大字板留)
•深浦ユースホステル(西津軽郡深浦町大字深浦)
 旧称「荘厳寺」「荘厳寺ホステル」「荘厳寺ユースホステル」「ユースホステル荘厳寺」。
•大間崎ユースホステル(下北郡大間町大字大間)
 旧称「金沢旅館」「金沢旅館ホステル」「金沢旅館ユースホステル」「ユースホステル大間崎」。
•下北ユースホステル(むつ市中央)
•常念寺ユースホステル(むつ市田名部町)
 旧称「常念寺」「常念寺ホステル」
•尻屋崎ユースホステル(下北郡東通村大字尻屋)
•大久喜ユースホステル(八戸市大字鮫町)
•うとうユースホステル(青森市茶屋町)
 旧称「うとうホステル」
•あさむしユースホステル(青森市大字浅虫字山下)
 旧称「浅虫高野山ホステル」「浅虫高野山ユースホステル」「ユースホステル浅虫高野山」。
•博物館ユースホステル(十和田市大字奥瀬字十和田湖畔休屋)
 旧称「博物館ホテル」「十和田博物館ホテル」「博物館ホステル」「ユースホステル博物館」。
•竜泉山ユースホステル(上北郡七戸町)
 旧称「龍泉山ホステル」「竜泉山ホステル」「ユースホステル竜泉山」。
•ユースホステル本覚寺(東津軽郡今別町大字今別)
 旧称「本覚寺」「本覚寺ホステル」「本覚寺ユースホステル」
•貞昌寺ユースホステル(弘前市大字新寺町)
 旧称「貞昌寺」「貞昌寺ホステル」。
•ユースホステル嶽ホテル(弘前市大字常盤野字湯の沢)
 旧称「嶽ホテル」。ホテルと兼営していたため、閉館後も宿泊施設「嶽ホテル」の名で営業中。
 残念ながら廃止・休業が相次ぎ、現在は脇野沢ユースホステルとカワヨグリーンユースホステルの2箇所のみ。
 会員証に押された宿泊スタンプとバッチを見ながら、青春の思い出に浸っています。



 色々あったな~。

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