旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

旅の小窓~花輪線の旅(2)完 花輪線

2017-08-23 17:43:06 | 旅の小窓
 好摩駅1番線は、花輪線の列車のみ発着するので、隣駅の表示には岩手川口駅の表記がありません。
 花輪線の起点ですから。起点となる「0キロポスト」があるはずなのですが。
 一般的には結構な高さがあり目立つのですが…。


 駅中心にあるのが一般的です。
 見つけました。ホームの下に、小さな物です。


 花輪線は、岩手県盛岡市の好摩駅から秋田県大館市の大館駅を結ぶ、JR東日本の路線で「十和田八幡平四季彩ライン」の愛称が付けられています。


花輪線 普通 大館行  
 始発 盛岡09:35発


好摩       10:00着 10:00発   
 発車してすぐにいわて銀河鉄道線と分かれます。


 天気が良ければ岩手山が左手に見えます。


東大更      10:06着 10:07発   
大更       10:11着 10:12発   
平館       10:17着 10:17発   


北森       10:20着 10:20発
 北森駅は、隣接する八幡平市市庁舎の移転に伴って2015年(平成27年)に平館駅寄りに500m移転して新駅舎が開業しています。


松尾八幡平    10:24着 10:24発   
 松尾八幡平駅からは、今までの水田地帯から一変し、高度を上げていきます。


 1000分の33.3の上り勾配に入ります。


 隣の安比高原駅までの7.2kmを10分かけて登っていきます。時速にして43k程度です。


安比高原     10:34着 10:35発   
 1988年(昭和63年)3月に龍ヶ森駅から安比高原駅に改称しています。
 かつては有人駅で、島式ホーム1面2線で列車交換も可能でしたが、現在は1面1線の無人駅です。
 安比高原リゾートへの最寄り駅で、シャトルバスが駅に立ち寄ります。


 安比高原駅を出ると、列車は下っていきます。








赤坂田      10:40着 10:41発
 かつては相対式ホーム2面2線の列車交換可能駅だったことが、ホーム跡からも分かります。


小屋の畑     10:45着 10:45発   


 「こやのはたけ」ではなく「こやのはた」と読みます。


 駅周辺にある「小屋畑」という地名に由来するようです。
 小屋の畑駅を出ると更に下っていきます。


 右手には、安比川の支流が見えます。


荒屋新町     10:49着 10:54発   


 荒屋新町駅では、盛岡行普通列車と交換のため5分ほど停車します。
 しかし、発車時刻が迫っても対向列車が来ないだけでなく、緊急停止信号のベルが鳴りました。昨日の階上駅と同じ現象です。
 車内アナウンスでは「緊急停止信号を受信したの、発車を見合わせる」とのことです。
 その後、盛岡行が到着し、安全が確認できたので信号が変わり次第発車するとのこと、5分ほど遅れて発車しました。


 荒屋新町駅を出ると再び高度を上げていきます。


横間       10:58着 10:58発   


 東北地方で歴史のある田山スキー場が見えてくると、田山駅に到着します。
 アルペンコースは勿論、クロスカントリー専用コース、国内唯一のバイアスロン競技常設会場もあります。


田山       11:08着 11:08発   




 この辺りは有数のリンドウ生産地でリンドウの畑をよく見ます。


田山駅を過ぎると、米代川が左右に姿を現します。


兄畑       11:16着 11:16発   


湯瀬温泉     11:21着 11:21発
 湯瀬温泉駅から秋田県になります。


 八幡平駅までは、米代川の峡谷を見ながら進みます。


八幡平      11:26着 11:27発   
 八幡平駅の駅舎は、駅近くにある継体天皇の代に創建されたと伝えられ、のちに奈良時代に行基によって再建されたと伝えられる大日霊貴神社の社殿をモチーフにしたものです。


陸中大里     11:29着 11:30発   
鹿角花輪     11:34着 11:34発   
 開業当時は陸中花輪駅。路線名の由来となった駅です。




 花輪スキー場が見えます。沿線にはいくつかのスキー場が点在します。


柴平       11:39着 11:40発   
十和田南     11:44着 11:49発   
 十和田南駅は行き止まり駅。この先、運転方向を切り替えるスイッチバック構造になっています。
 1922年(大正11年)公布された改正鉄道敷設法に予定線として「青森県三戸ヨリ秋田県毛馬内ヲ経テ花輪ニ至ル鉄道」と書かれています。これは現在の「青森県三戸郡三戸町中心街より秋田県鹿角市十和田毛馬内(現 十和田南駅)を経て秋田県鹿角市花輪地区中心街(現 鹿角花輪駅)に至る鉄道」を意味します。
 この構造は、十和田南駅から三戸駅への路線計画があった名残だと思われます。
 但し、十和田南駅(当時の毛馬内駅)の開業が1920年(大正9年)ですから、改正鉄道敷設法公布前に、予定線に盛り込まれることをあらかじめ知っていたことになります。




 左側から来た列車は方向を変え、右側の線路に入り大館駅に向かいます。


 大館駅に向かったほぼ米代川に沿って進みます。
 鮎釣りの人をよく見かけます。


末広       11:55着 11:55発   
 月山神社例大祭の御神輿でしょうか、待合所の上にレリーフがつけられています。


土深井      11:58着 11:59発   


沢尻       12:02着 12:02発   
十二所      12:06着 12:07発   
大滝温泉     12:10着 12:10発   
扇田       12:17着 12:17発   
 扇田駅を過ぎると米代川を渡ります。


東大館      12:22着 12:23発   
 大舘駅の南にあっても東大館駅とはこれいかに!歴史的な意味があるようです。
 東大館駅は秋田犬会館への最寄り駅。秋田犬の像があります。


 奥羽本線をまたいで、右に大きくカーブし、大館駅に到着します。








大館       12:27着 








 駅の中も外も「忠犬ハチ公」です。








 お昼は駅前の「花善」と思いましたが大変混んでいました。
 ここは、「鶏めし」は「東の大館・西の折尾」とも呼ばれ、北九州市の折尾駅で販売さ「かしわめし」と並び称される駅弁「鶏めし」の製造・販売元です。
 「鶏めし」は、夕食用にお持ち帰りです。


 結局、昼食は秋北バス本社の建物には入っている「秋北食堂」。


 ざる中華と名物の「とりもつ」


奥羽本線 普通 弘前行


 始発 秋田11:38発
 お祭りシーズンの観光客と帰省客で大変混んでいました。


大館       13:28着 13:31発   
白沢       13:37着 13:37発   
陣場       13:44着 13:44発   
津軽湯の沢    13:49着 13:50発   
碇ヶ関      13:55着 13:56発   
長峰       14:01着 14:01発   
大鰐温泉     14:04着 14:05発   
石川       14:10着 14:11発   
弘前       14:18着 

奥羽本線 普通 青森行
弘前            14:21発   
撫牛子      14:25着 14:25発   
川部       14:29着 14:30発   
北常盤      14:33着 14:34発   
浪岡       14:39着 14:39発   
大釈迦      14:44着 14:44発   
鶴ヶ坂      14:49着 14:50発   
津軽新城     14:55着 14:56発   
新青森      14:58着 14:59発   
青森       15:05着 


 青森港に「飛鳥Ⅱ」が入港していました。


青い森鉄道線 普通 八戸行  


青森            15:34発  
筒井       15:39着 15:39発   
東青森      15:41着 15:41発   
小柳       15:43着 15:44発   
矢田前      15:46着 15:46発   
野内       15:48着 15:49発   
浅虫温泉     15:54着 15:54発   
西平内      15:59着 16:00発   
小湊       16:03着 16:04発   
清水川      16:08着 16:09発   
狩場沢      16:12着 16:13発   
野辺地      16:18着 
 大舘は35度を超える暑さ、青森も晴れていました。
 しかし、帰ってみれば霧雨です。


 夕食は、大館駅弁「鶏めし」。




 おしまい

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