旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション18 「浜名湖名産 うなぎ飯」(浜松駅)

2021-11-16 10:23:18 | 駅弁コレクション
【浜名湖名産 うなぎ飯】(浜松駅)
                           2021.11.16投稿

1977年(昭和52年)12月5日 東海道新幹線車内販売で購入 価格800円
                       [製造元](資)自笑亭


 昭和30年代から50年代前半までは、文字のレイアウトは異なるものの、基本的な絵柄は変わらない掛紙が使われていました。
1977年(昭和52年)12月5日、名古屋へ戻るために新幹線「ひかり」の車内販売で購入したものです。
 当時「ひかり」は、東京駅から名古屋駅までノンストップでしたが、浜松駅を通過する前後で養鰻場が見えてくる頃、決まって「浜名湖名産 うなぎ飯はいかがですか」と車内販売が来たものです。
 白飯の上に鰻が載った、うな重のようなシンプルな内容だったと記憶しています。

 (イメージ写真)

 1970年(昭和45年)以降、養殖方法が確立し生産量も大幅に増えたと言いますが、一般的な駅弁が500円の時代に800円と、まだまだ高嶺の花でしたが、卒業も近づいて新幹線に乗る機会もなくなるだろうと思い、購入したと思われます。

 「浜名湖名産 うなぎ飯」は、浜松駅で駅弁を製造・販売している自笑亭の駅弁です。
 浜名湖でうなぎの養殖が始まったのが1900年(明治33年)で、「うなぎ飯」が駅弁として登場したのが1916年(大正5年)と言われていますが、自笑亭に現存する「うなぎ飯」の掛紙は1924年(大正13年)のものが最古だそうです。 
 「駅弁の小窓」(http://www.ekibento.jp/)に、昭和58年発行の「全国駅弁案内」(社団法人国鉄構内営業中央会・非売品)に掲載されていた駅弁の写真191枚が、デジカメ画像に撮り直し、転載して紹介されていますが、その中の一枚です。(社団法人日本鉄道構内営業中央会承認済み)
 掛紙も一新され、おかずも付いています。


 現在も「うなぎ弁当(赤ワイン仕込み)」が2,450円で販売されていますが、鰻の価格が15年間で2.3倍にも値上がりしていて、大変高価な駅弁になっています。 


 なお、「うなぎ飯」は掛紙のない簡易パッケージされたもが1,620円で販売されています。やっぱり国産鰻は高嶺の花ですね。




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