旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション28 「元祖 かに寿し」(鳥取駅)

2021-11-26 10:29:33 | 駅弁コレクション
【元祖 かに寿し】(鳥取駅)
                           2021.11.26投稿

2002年(平成14年)4月6日
 地元スーパーの駅弁大会で購入 価格920円
                     [製造元](株)アベ鳥取堂


 これは掛紙ではなく、外箱というかパッケージです。
 多くの「かに寿し」「かにめし」に共通する、かにの絵が大きく書かれています。
 裏には、観光案内図と店主の挨拶が載っています。


 箱から取り出すと、再びかにの絵。


 酢飯の上に、錦糸玉子と千切りにした甘酢生姜がちらしてあり、その上にかにの甲羅のほぐし身と足の肉が載っています。付け合わせは塩昆布と奈良漬です。


 浜坂駅の『浜坂名物 松葉かに寿し』を懐かしんで、近い鳥取駅のこの駅弁を購入しました。

2006年(平成18年)9月16日
 地元スーパーの駅弁大会で購入 価格920円
                     [製造元](株)アベ鳥取堂


 掛紙や中身は前回と全く同じでした。
 若干の違いは、裏の表示でした。


 前回は気にもしませんでしたが、複数の商標登録の表示が有ります。


 製造・販売の(株)アベ鳥取堂は、1943年(昭和18年)10月から鳥取駅構内で駅弁の販売を開始しました。
 1952年(昭和27年)に冬季限定で「元祖かに寿し」の製造販売を開始し、その後1958年(昭和33年)にはかにの身の保存技術を開発し、通年販売となりました。
 八角形の容器は、かにの甲羅に似せて作った物で、全国で一番最初に考案し、使用を開始したそうです。
 その後、カニを用いた寿司が各地で作られるようになったことから、「元祖かに寿し」と名称を変更し、1972年(昭和47年)には商標登録を出願しています。
 ホームページに掲載している写真を見ると、半世紀以上変わらない駅弁です。


 鳥取駅から直線距離にして850㎞ほど離れた当地のスーパーの駅弁大会にも度々登場します。
 遠隔地へ輸送される商品は、酢を強くているためかにの風味を感じにくいという情報もあります。いつかは現地で購入し食べてみたい駅弁です。



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