旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

晴耕雨読日記 平成28年8月19日金曜日

2016-08-19 17:21:29 | 晴耕雨読日記
 今日は朝一番で床屋に行き、その後「日高本線・石勝線・富良野線の旅」の記事を書いたり、先日のクラス会の集合写真を加工をしたりと、ちょっと気ぜわしい一日でした。

 そして町では、昨日から始まった「2016 のへじ祇園まつり」初日山車合同運行です。





日高本線・石勝線・富良野線の旅3~2日目 日高本線に乗る 苫小牧駅から静内駅

2016-08-19 16:11:24 | 日高本線・石勝線・富...
 平成28年7月23日(土)。今日は、日高本線に乗ります。
 日高本線は、北海道苫小牧市の苫小牧駅から様似郡様似町の様似駅を結ぶ、146.5kmの路線です。
 歴史的に見ると、明治42年に三井物産が苫小牧・鵡川間に王子製紙苫小牧工場で使用するパルプ原料の木材を輸送するために専用馬車鉄道を敷設したのが始まりで、その後、苫小牧軽便鉄道と日高拓殖鉄道によって苫小牧駅・静内駅間が開通し、更に国鉄になってからの昭和12年に現在の区間、苫小牧・様似間が全線開通しました。
 しかし平成27年1月、高波による土砂流出の影響で、鵡川駅・様似駅間が不通となりました。一時は静内駅・様似駅間の運転が再開しましたが、2月に再び土砂の流失があり、更にその後も路盤流失などもあって、列車による運行は苫小牧駅・鵡川駅間の30.5kmで、残りの116kmは代行バスによる運行となっています。


 豊富な水と木材資源に恵まれて苫小牧市には、製紙工場が進出しています。特に、王子製紙の規模が大きいようで、住所にも王子町があるほどのようです。




 行き先表示は様似行になっていますが、鵡川・様似間はバス代行の案内も流れています。




 苫小牧07:58発、日高本線 普通 鵡川行に乗ります。


 日高地方は馬産地で有名です。本格的な馬の生産が始まったのは、江戸幕府が現在の浦河町に馬牧を設置のが始まりだそうです。
 サラブレットの生産が始まったのは明治20年ですが、日高が日本一の馬産地として認識されるようになったのは戦後、特に減反政策が始まった頃の競馬ブームからといわれています。
 日高には、日本の競走馬生産牧場の約66%が集まっているそうです。
 日高本線用の車両にも「優駿浪漫」の文字が見えます。


 2両編成ですが、1両に5人ほどの乗車です。




 苫小牧駅を出発した列車は、しばらくの間室蘭本線と並行して進んだ後に、右のカーブしていきます。


 日本製紙株式会社北海道工場勇払事業所が見えてくると、勇払駅に到着します。


勇払      08:09着 08:09発
 駅舎はホームとはかなり離れており、舗装された長い通路で結ばれています。これは以前駅舎とホームの間に側線や専用線があった名残です。駅舎はコンクリートブロック造り二階建ての大きな建物ですが、2階部分などは開口部に板が打ち付けられ閉鎖されているようです。


 さらに勇払原野の中を進みます。


列車が警笛を鳴らし、徐行を始めました。
 鹿が線路脇にいました。驚くわけでもありません。鹿が立ち去るのを待って、スピードを上げました。


 苫小牧東港のコンテナが見えてきました。


 次に見えてきたのは、北海道電力苫東厚真発電所の貯炭場。ここは、石炭による火力発電所です。


 厚真川を渡ると、浜厚真駅に到着します。


浜厚真     08:18着 08:18発
 ペイントされた駅舎は、車掌車改造したもののようです。


 太平洋に沿って更に進みます。曇天。残念ながら海岸線は見えません。


浜田浦     08:22着 08:23発
 開業当時から無人駅のため駅舎はありませんが、ホームから少し離れたところに待合室と思われるコンクリートブロック造りの小さな建物がありました。


 次は列車の終点鵡川駅です。29分間の乗車でした。
鵡川      08:27着
 互いのホームは少しずれた位置にあり構内踏切でつながっています。かつて、富内線が営業していた頃の3番線は撤去されていました。


 駅舎はむかわ交通ターミナルを併設しています。


 ここで、日高本線代行バス静内行に乗り換えます。代行バスは様似直行便はなく、全便静内駅で乗り換えることになります。


鵡川  08:35発
 鵡川駅を出た代行バスは、国道235号に出て鵡川を渡ります。


 しばらくして国道を右折し、海岸方向に進みます。


 飛行機に位置を知らせるVORといわれる、鵡川超短波全方向式無線標識施設が見えます。飛行場から離れた場所にあるのは珍しいです。


 更に右折して進んだところに汐見駅がありました。


汐見  08:49着 08:49発
 代行バスは今来た道を戻り、国道235号を進みます。
 日本で一番新しい門別競馬場。


 一端国道を離れ、駅舎の向かい側から回り込むようにして富川駅前に向かいます。


富川  09:05着 09:05発
 更に国道に戻り、全国の一級河川で水質1位に選ばれたことのある沙流川を渡ります。


 ここのシンボリ牧場は種牡馬事業を行っているとのことです。


 社台グループの生産牧場の一つ、日高社台ファーム。


日高門別    09:20着 09:20発
 駅前のロータリーには風見鶏ならぬ、風見馬が付いている時計台のモニュメントがあります。


 列車であれば、汐見駅を過ぎた辺りからかいがんせんを見ながら進んできたはずですが、道路は海岸線から離れていたため、ここに来て太平洋を見ることができました。


豊郷      09:29着 09:29発
 列車で来れば太平洋が広がっているところです。




清畠      09:37着 09:37発
 豊里駅と同じ構造の待合室のある無人駅です。


厚賀      09:46着 09:46発
 駅前ロータリーが狭いのか、代行バス停は道路沿いにありました。


 本当に高波の影響を受けるような所を鉄道が通っています。


大狩部     09:55着 09:55発
 海辺の秘境駅といわれる駅です。
 トンネルをくくり抜け、階段を降りたところにホームのある無人駅です。




節婦  10:00着 10:00発
 節婦駅も代行バス停は道路沿いにありました。




 途中代行バスは内陸に入ります。
 前方に、新冠泥火山が見えます。泥火山というのは、地表に泥水などが噴出する丘陵です。今でも大規模な地震があったときには噴出するそうです。


 坂を下り新冠川を渡ります。


 至る所に牧場があると言っても過言ではありません。


 確かに生花店です。店先にたくさんの鉢花が置いてあります。


新冠  10:12着 10:12発
駅舎は「出会いと憩いのセンター」と名付けられた施設となっていました。


 道の駅サラブレッドロード新冠。


 駐車場には、新冠ゆかりの名馬の顕彰碑が設置されています。


 全国から集めたレコードを展示・視聴ができる施設「レ・コード館」と町民ホールもあるそうです。


 再び海岸沿いを進みます。


 1時間48分。間もなく静内駅に到着します。


静内  10:23着
 町村合併により「新ひだか町」となった静内駅前のモニュメントです。


 ここで乗り換えです。

 代行バスの旅はつづく

日高本線・石勝線・富良野線の旅2~1日目 宿泊は苫小牧

2016-08-18 14:52:02 | 日高本線・石勝線・富...
 昼食後時間があったので、お店の近くにある森桟橋跡に行ってみました。
 列車からは海の中に立つ「明治天皇後上陸記念碑」はよく見ていたのですが、その正面にこのような碑があるのは知りませんでした。


 イギリスの女性旅行家・探検家・紀行作家、イザベラ・ルーシー・バードが北海道を旅行したときの解説板も側にありました。


 北海道では「SNOW BRAND」が健在です。


 駅に戻る途中の商店の建物には創業年がつけられていました。新築するときにはつけようと相談したのでしょう。










 森駅からは13:44発 函館本線 普通 長万部行に乗ります。
 車両は、函館から乗ってきた前1両です。後ろの1両は函館行となって戻っていきます。


桂川      13:48着 13:48発
 青空が広がってきました。しばらくは噴火湾を見ながら進みます。


石谷      13:52着 13:53発
本石倉     13:58着 13:58発
石倉      14:01着 14:01発


落部      14:06着 14:06発


野田生     14:12着 14:12発
山越      14:17着 14:17発


八雲      14:23着 14:23発
山崎      14:31着 14:31発
黒岩      14:37着 14:37発
北豊津     14:42着 14:42発
 この辺は殆ど人家がありません。北豊津駅も来春の廃止予定駅です。


国縫      14:47着 14:48発
中ノ沢     14:53着 14:53発
 並行して走る国道5号の中ノ沢駅から長万部駅までの間は、「ドライブイン街」と呼ばれピーク時の20店舗近くありましたが、平成13年に道央道が南の国縫まで延伸したのを境に車の流れが変わり、今では数軒しか残っていないとのことです。


長万部     14:59着
 長万部で、15:26発 室蘭本線 普通 東室蘭行に乗り換えます。


 先行する特急北斗9号札幌行に積み込む、「かなやの かにめし」をもって、店員さんが待っています。




静狩      15:35着 15:35発
 今にも雨が降りそうな天気になってきました。


小幌      15:43着 15:44発
 今日も乗る人降りる人がいました。
 牛山隆信の『秘境駅へ行こう!』のランキング1位。いわゆる「秘境駅」。
 JR北海道は、平成27年7月、10月を目処に廃止する意向を豊浦町に伝えたが、町では駅を観光資源として存続させるため、駅存続のための費用・人的支援を町が負担することで、平成28年度は駅を存続させることになりました。今後は、円毎に競技し更新するかどうかを決めるようです。




礼文      15:50着 15:50発
大岸      15:55着 15:55発
 天気がスッキリしません。


豊浦      16:02着 16:03発
洞爺      16:08着 16:09発
有珠      16:15着 16:16発
長和      16:21着 16:21発
伊達紋別    16:25着 16:27発
北舟岡     16:30着 16:31発
 うとうとして気がつけば、ホームのすぐ脇に噴火湾が広がる北舟岡駅。


稀府      16:35着 16:36発
黄金      16:41着 16:41発
崎守      16:44着 16:45発


本輪西     16:50着 16:50発


東室蘭     16:56着
 東室蘭駅で、今日最後の列車となる室蘭本線 普通 苫小牧行に乗り換えます。




 2両編成ですが、そこそこの乗車です。


 ロングシートに座り、向かい側にも人が座ったので、思うように写真を撮ることが出来ませんでした。
 東室蘭・苫小牧間の車窓については次のブログを御覧下さい。
  ◯日本最長距離普通列車で行く道東の旅20 室蘭まで
  ◯留萌本線・夕張支線そして小幌駅(6)~夕張駅を目指して南千歳駅へ

東室蘭     16:59発
鷲別      17:02着 17:03発
幌別      17:09着 17:10発
富浦      17:15着 17:15発
登別      17:18着 17:19発
虎杖浜     17:22着 17:23発
竹浦      17:27着 17:27発
北吉原     17:30着 17:31発
萩野 17:35着 17:41発
白老 17:46着 17:46発
社台 17:51着 17:51発
錦岡 17:57着 17:57発
糸井 18:02着 18:03発
青葉 18:05着 18:06発
苫小牧     18:09着


 夕食用の駅弁をと思いましたが、kioskはすでに絞まっていました。なんと、土曜日と日曜日は休みだそうです。コンビニに負けたのでしょうか。


 今日の夜は、ホテルの側の「いろはにほへと」。
 かりかりジャコと山わさびの大根サラダ


 北海道産クリームチーズの天ぷら(ハスカップジャム)


 美唄風焼き鳥(もも・砂肝・皮・キンカン・もつ)


 トマトと北海道モッツァレラのカプレーゼ


 もっちり いも団子


 珍味石狩漬


 コーンチャーハン


 明日は、日高本線に乗ります。

 つづく

日高本線・石勝線・富良野線の旅1~1日目 まずは森駅で昼食

2016-08-18 10:12:09 | 日高本線・石勝線・富...
 平成28年7月22日から4泊5日の日程で、旅の記録を残している平成21年9月のシルバーウィーク以降、JR北海道管内未乗車の日高本線・石勝線・富良野線の旅をしました。
 基本的に使用すす切符は「北海道&東日本パス(普通列車限定)」7日間10,850円です。
 野辺地・函館往復運賃が8,560円ですから、どれだけお得かということが分かると思います。但し、普通列車限定です。


 毎年パンフレットが作られていますが、同じパスなのにJR東日本のものとJR北海道のものでは微妙に違いがあります。
 JR東日本のパンフレット。




 JR北海道のパンフレット。




平成28年7月22日(金)
 青い森鉄道 快速 青森行から始まります。


野辺地     06:21着 06:31発
狩場沢     06:36着 06:36発
清水川     06:40着 06:40発
小湊      06:45着 06:45発
西平内     06:49着 06:49発
浅虫温泉    06:54着 06:55発
野内      07:00着 07:00発
矢田前     07:02着 07:03発
小柳      07:05着 07:06発
東青森     07:08着 07:09発
筒井      07:11着 07:12発
青森      07:18着

 青森駅で奥羽本線 普通 津軽新城行に乗り換えます。




青森      07:26発
新青森     07:31着
 新青森駅で、北海道新幹線はやて93号新函館北斗行に乗り換えます。




 普通列車限定のパスですが、新青森・新函館北斗間に限り4,130円の特定特急券を買うと空いている席に座っていくことが出来ます。
新青森     07:55着 07:57発


 発車して間もなく、青森車両基地への引き込み線が別れていきます。




 スッキリと晴れ渡ってはいませんが、まずまずの天気です。


奥津軽いまべつ 08:12着 08:13発
 竜飛定点 08:22 通過
 吉岡定点 08:33 通過
木古内     08:49着 08:50発
 函館山が見えてくると5分程で、終着新函館北斗駅に到着します。


新函館北斗   09:03着
 時間に余裕があるというか、1本前の新幹線に乗ってきたので、函館本線 快速はこだてライナー 函館行に乗って函館駅に向かいます。


新函館北斗   09:18発
七飯      レ
大中山      レ
桔梗      レ
五稜郭     09:29着 09:29発
 函館駅に隣接する函館運輸所には、第三セクターの道南いさりび鉄道のながまれ号と通常塗装の車両を見ることができました。


 また、スーパー白鳥に使われていた789系電車が留置されていました。この先の使い道がまだ決まらないようです。


函館      09:34着
 函館は通過することが多かったのですが、今回は乗り継ぎに1時間少々時間があるので駅の外に出てみました。


 新しい路面電車は前にも見たことがありましたが、函館駅前電停が新しくなっていてびっくりしました。




 外国人が写真を撮っていたので改めてみてみると、「函館本線0マイル地点記念碑」がいつの間にか移設されていました。


 コンコースには、「青森ねぶた」「弘前ねぷた」「五所川原立佞武多」のミニチュアが飾られていました。


  わざわざ函館駅まで出てきたのは、まずは「獺祭あいす」を食べるためです。
 このアイスクリームは、函館の冨士冷菓が自社のアイスクリームのベースに、今やなかなか手に入らない山口県の純米大吟醸「獺祭」のしぼりたて酒粕をミックスしたものです。
 1回あたり30個ほどしか作れないため、1日300個ほどが限界なのだとか。販売は、函館と蔵本、東京の限られた店舗のみだそうです。
 ふたを開けたとたん、ほどよい日本酒の香り。口にすると、酒粕とアイスクリームの絶妙な甘みが広がりました。
 もう一つは、カールレイモンのミニサラミ。そしてサラミといえばビール。
 このためだけに、函館駅にやってきました。


 函館からは、函館本線 普通 森行に乗ります。


函館      10:53発

五稜郭     10:58着 10:58発

 JR貨物五稜郭機関区では、北海道内用のDF200形機関車と、25,000ボルトの新幹線区間と20,000ボルトの在来線区間を通して運転できるEH800形電気機関車を見ることができました。




桔梗      11:04着 11:05発

大中山     11:08着 11:08発
 少し雲が多くなってきました。


七飯      11:12着 11:13発
 七飯を過ぎると、仁山の急勾配を迂回するために作られた藤城線が離れていきます。新幹線が開通する3月25日までは、下り(函館→札幌)の特急列車が通っていた路線です。今は、全ての特急列車が新函館北斗駅に停まるため、一部の普通列車のみ通っています。


 北海道新幹線の車両の配置・管理のほか、日常的な検査である仕業検査から大規模な検査と修繕である全般検査までを行う函館新幹線総合車両所が見えてきます。
 10両編成4本分の着発収容庫と、札幌延伸開業時に10両編成13本分まで拡大するスペースを確保しているのに加え、電気設備の保守を行う保守基地を併設していることから、かなり広い敷地となっています。


新函館北斗   11:18着 11:19発
 開業前からある看板がそのまま残っています。


仁山      11:25着 11:29発
 国道が下に見えるように、高度が上がっていきます。


 小沼が見えてきました。向こうには駒ヶ岳の裾野しか見えません。


大沼      11:38着 11:38発

大沼公園    11:40着 11:41発
 特急列車ならここで多くの中国・台湾からの観光客が降りていくところです。そのためか、「危険!」は5カ国語標示になっています。


 今日は日本人だけでしたが、殆ど降りて私たちの他3人だけになりました。
 2両目には、誰も乗っていません。


赤井川     11:45着 11:46発

駒ヶ岳     11:52着 12:02発
 上り特急北斗6号と交換です。


東山      12:06着 12:07発

姫川      12:11着 12:12発
 姫川駅は、前の東山駅と共に乗降客が殆どいないため、来年平成29年3月廃止が検討されています。


 駒ヶ岳が姿を見せないまま、終着森駅に到着します。


森       12:18着


 森駅といえば「いかめし」が有名ですが、今日は昨年から提供を始めた、森町ご当地グルメの「森らいす」を食事処よしのやでいただきました。


 提供するお店によって違いますが、森町産の食材(トマト・ホタテ・豚肉)を使ったハヤシライスであること。ワンプレートに御飯とルーを盛ること。御飯は町のシンボル駒ヶ岳をイメージしたもの。という条件があるそうです。
 「森らいす」という名前はハヤシライスの「ハヤシ(林)」と森町の「モリ(森)」をかけているそうです。


 もう一品は「梅おろしそば」でした。


 おいしく頂きました。

 つづく