JR東日本で開発されていた蓄電池駆動電車システム。試験車両の「NE Trainスマート電池くん」により性能評価や技術的検証を進めていましたが、実用化のめどが立ったことから、新型電車の先行車2両を製造し、栃木県の烏山線(宝積寺ー烏山)で営業運転を開始することが決まりました。
蓄電池駆動電車システムは車両に大容量の蓄電池を搭載し、電化区間では通常の電車と同じくパンタグラフから集電して走行、同時に蓄電池に充電をし、非電化区間では蓄電池の電力で走行します。そして非電化区間の折り返し駅に専用の充電設備をもうけて蓄電池に充電します。蓄電池で走行することにより従来の気動車が走行する際に排出していたCO2が削減でき、環境への負荷を軽減できます。
今回、蓄電池で走行する非電化区間がちょうど良いのと、環境への負荷軽減が期待できること、また既に電化された宇都宮線へ直通運転できることから 、烏山線が選ばれました。2014年春に先行車2両が導入され、将来的には烏山線で運転されている気動車を置換える予定となっています。
ちなみに型式はEV-E301系となり、McーM'cの2両編成となります。
ハイブリッド気動車を小海線で試験ののち、五能線、津軽線、大湊線、大糸線の観光列車で実用化した後、蓄電池駆動電車システムの開発をしていると、鉄道雑誌で目にしたことがありましたが、実用化するまで進んでいたとは。既存の電車のシステムを利用できるのでハイブリッド気動車も蓄電池駆動電車システムも鉄道会社にとってはお手の物なのでしょう。 早く乗ってみたいですね。
2013年春より運行開始予定のE6系新幹線電車を使用する列車の愛称が「スーパーこまち」に決まりました。2013年春より運転開始で東京ー盛岡間で、E5系はやぶさと連結運転。300km/hで走行することにより東京ー秋田間を3時間45分で結びます。2013年末には320km/hで運転が予定されているので、さらに時間短縮となるようです。
しかし特急料金を現行のこまちベースからはやぶさベースに合わせるため、一部区間で特急料金が値上げとなるようです。
新幹線の愛称としては初の「スーパー」冠ですが、なんだか安直な愛称の付け方の感じが否めません。出来れば別の愛称が良かったと思いますが、E6系統一までのつなぎと思えばいいのでしょうか。