Episode 25：予兆 ・プロフェシ

　姫矢偏から次のジュネッスブルーへのつなぎという性格のEpになり、ある
意味 姫矢偏の総集編の様相だが意外に重要な要素が散りばめられている。

 まず対MPで奮闘していた根来が しっかりMPに捕獲されて記憶を消される
シーンが出てくるし、ラストにウルティメイトバニッシャーのデータが消去され
2度と使えなくなったという衝撃の事実が判明する。

 　冒頭でウルトラマンとビーストの戦いをカメラに収めて生き延びた根来を
MPが取り囲む。
　これまでは街中だったりして雑踏に紛れて逃げ切れた根来だったが、
さすがに込み入った地下共同孔では土地勘もなく 沙耶はストロボで一旦
撃退したものの三沢らの部下達に取り囲まれ万事休す。

 ‘チキショー、やっと最高の写真を撮ったってのによぉ～
　やっと真実に辿り着いたっていうのに・・・・・’

 ‘あなたの真実と私が守るべき真実はまったく別のもの’

　新宿地下のビーストによる連続失踪事件は、新種のウイルスによるものと
情報操作されてしまった。

　終焉の地から生還したナイトレーダーだが孤門・凪・和倉隊長らが TLT
上層部の緊急査問会に出頭させられ査問を受け,孤門は上層部に対し姫矢
准との これまでの経緯に関して力説する。

　一方で隊長は凪が人間の姿をしたビーストを憎んでいた事を説明。
　今から18年前にコロラド州でビーストによって殺害された女性科学者が
西条ナミ＝凪の母親だったし、主任研究員だった父親までビーストから殺害
されていた事が管理官から説明を受け判明。

 　凪は幼少期に目の前で母親がビーストから殺害されていた
トラウマからビーストを異常な程に憎んでいたのだ。　

 ‘ウルトラマンとは結局なんだったのか？なぜ姫矢准という人間に同化して
力を与えたのか？’と管理官から質問を受けるが孤門にも分からなかった。

 ‘その答えは姫矢さんも ずっと探していたんだと思います。

　突然自分に与えられた力に押し潰されそうになりながら彼は
必死で答えを探し続けた。

　憎しみや怒りや絶望や・・・・・

　そんな感情に飲み込まれそうになりながら

　でも彼はとにかく前だけを見つめて・・・・　

　それが・・・・・姫矢さんの戦いだったのです。

　恐ろしいほど孤独な・・・・・・・彼の戦いだったのです’ 　

　一方 終焉の地からナイトレーダーに救出されMPから記憶を消されたと
思われる恵は、姫矢が突如現れた川沿いの公園で根来を呼び出して姫矢の
思い出を語っていた。

　姫矢の撮ったセラの写真は しっかりと戦場の真実を伝えていた事が
ハッキリする。
　その証拠に編集部宛に‘生きている事の素晴らしさに気付きました’と
いう小学生からの手紙が来ていたし、恵も
‘この写真を撮ったことを後悔すべきじゃない’と姫矢に伝えたいと言い
‘きっと彼は帰ってくる’と思っていると。　

　この写真が発表されて1年3ヶ月が過ぎていた事になるらしい。

 ‘光は絆、誰かに受け継がれ再び輝く’という孤門の証言を聞いた管理
官は姫矢より前にウルトラマンになった男がいたという話を東郷に話し
始めた。

　これは劇場版のULTRAMANとの関連を表しているようだ。

　管理官は‘来るべき事態に備えて力を得る必要があったので姫矢のデータ
を奪った’とイラストレーターに説明するが

‘無駄だった、今から20分前に何者かがデータベースに侵入し
姫矢准から収集したデータをバックアップごと消去した’
という驚愕の事実を告げる。

　つまり最強兵器であるウルティメイト

バニッシャーは使用不可能になったのだ。

 ‘光が去ってしまうわけがない’と孤門が物思いに耽っていた時に新たな
ビーストが出現しナイトレーダーはスクランブルして攻撃を始める。　

　そこへ突然 銀色の巨人が現れ姫矢と違った青いジュネッスにタイプ
チェンジした。
　それを見ながらイラストレーターは
‘ようこそ、ザ・サード。君が3番目だ’

と呟く。