意外な素顔が分かったのは・・・・

　今から30年前の79年頃は高校生だったので試験の時期などになると
オールナイトニッポンを聞きながらの勉強になっていた。
　面白かったのが79年の4月から月曜パーソナリティを務めた中島みゆき。

　それまでは松山千春がやっていたのだが‘4月から中島みゆきになる’と
言っていたのを聞いて‘大丈夫か？’と思ってしまったのだ。
　彼女の作る歌は けっこう暗かったので‘どんなトークになるのだろう・・・・’
と戦々恐々としていたのだが・・・・・

　1:00を回って番組が始まるとマイクの向こうで明るいどころかはしゃぎ
回っているような声が！

 ‘誰、この人？’

と思っていたら中島みゆきだった。　

　しかも この騒ぎは序の口で、番組が進むにつれて喋りもエスカレートし
マシンガントーク状態になる。
　また‘握手券プレゼント’なども気前よくやっていたり、とてもじゃないが歌
とのギャップは凄かった。

　そういえば当時‘暗い歌ばかり作る’と言われていた さだまさしもトークを
聞いていると、根暗どころか明るいキャラだった。　

　松山千春、井上陽水、中島みゆき、吉田拓郎、南こうせつ、アリスなど
TVで歌わないのをポリシーにしていた人達が、意外にラジオの深夜放送
ではパーソナリティで軽快なトークを連発していた。
　だから深夜放送を聴くことによって我々も彼らの本質を理解できていた
のだ。　

　そういう意味でもオールナイトニッポンのような深夜放送は貴重な存在
だったのだ。