ティモシー・ダルトンの007、よかったのだが・・・

 BS-TBSでOAされている007シリーズは13日と15日はティ
モシー・ダルトン版の、リビング・デイライツと消されたライセン
スがOAされた。

 リビング・デイライツは福岡市での修行中に最後に見たのに対し、
消されたライセンスは修行から戻って最初に見に行った作品という
事でティモシー・ダルトン版はピアーズ・ブロスナン版以降よりも
大いに思い入れのある2作である。

 正直言って85年の美しき獲物たちのボンドを演じたロジャー・
ムーアは既に58歳だったので老いが目立って痛々しかったので、
交代すると聞いてホッとしたわけだがティモシー・ダルトンは当時
41歳で一気に若返ったなと実感したものだ。

 この2作品の特徴はユーモア溢れるムーア版からシリアスでハー
ドな展開が増えており、特に消されたライセンスでは盟友フェリッ
クス・ライターが襲撃されて片足をサメに食いちぎられ新妻を殺害
された事から復讐のため殺しのライセンスを返上して臨むなど これ
までのボンドにはない感情をあらわにするシーンは印象深い。

 そういう事からかアクションも多いため服装もカジュアルなスタ
イルが多く馴染んでいたので、消されたライセンスの冒頭でフェリ
ックス・ライターの結婚式に出席するための礼装姿には歴代ボンド
ならばない違和感があった。

 ただしプロデューサー側は007シリーズをシリアスでハードな路
線よりもロジャー・ムーア版のようなユーモア感のある作品にした
かったようで、実際にムーア・ボンド路線の方が大衆受けするだろ
うと思われる事からダルトンのスケジュールが合わずに降板という
のは仕方なかったのかもしれないが こういったボンドもいいのでは
ないかと思ったりもする。

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