ジョージ・フォアマン45歳の奇跡から30年

 今から30年前の現地時間の今日94年11月12日にラスベガスのM
GMグランドガーデンで行われたWBA&IBFヘビー級タイトルマッ
チで、マイケル・モーラーに挑戦した45歳のジョージ・フォアマ
ンは10RKO勝ちで20年前の74年にモハメド・アリから8RKOで敗れ
て陥落したヘビー級世界王者に返り咲いた。

 試合はスピード溢れるモーラーの攻撃に対しフォアマンはワン・
ツーを放つもののパンチが軽く徐々にポイントを失って行くと、勝
負をかけたと思われる8Rも前半は攻勢だったが後半は打ち込まれて
ジリ貧と思われた10Rに右の強打を炸裂させモーラーは倒れてその
ままカウントアウトとなったのだ。

 実はフォアマンの攻撃はジャブ&右ストレートのみで、その右ス
トレートも軽くヒットしても効きが今ひとつ。

 サウスポーでLヘビー級上がりの王者モーラーはスピード溢れる
パンチをヒットし、フォアマンのパンチをクリーンヒットを許して
おらず9Rまではポイント的にリードを奪っていた。

 ところが10Rに突如フォアマンはこの試合初めて左フックを振り
回し始め、モーラーは一発もらったら倒されかねない左フックより
威力が今ひとつと思われた右ストレートのシュートレンジに回って
きたところに渾身の右ストレートを打ち抜かれたのでひとたまりも
なかった。

 思えば50年前の74年10月に当時全勝のフォアマンは32歳のモハメ
ド・アリのロープ・アド―プの罠に嵌り、3Rまでにスタミナを使い
切ってしまい8Rに右ストレートのカウンターを打ち込まれKOされて
いた。

 それから20年後に当時と同じ赤いトランクスを着用したフォアマ
ンはKOしないと勝てない相手に、9Rまでにモーラーを油断させて右
ストレートのシュートレンジに誘い込んで見事に右ストレートを決
めてKOし45歳という最高齢の世界ヘビー級王者に返り咲いたのだ。

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