ミラーマン23話ではインベーダーが強力な土星怪獣アンドロザウルスの卵を
奪って地球に運び、卵を探しに地球にやって来たアンドロザウルスが結果的に
地球を襲撃するという王道的な内容になっているのだが意外な事に警視庁が
SGMの要請を受けてインベーダー用の留置室が設置されているという設定が
あった。
御手洗達が回収した隕石に似た卵を運び込んでいた城南警察署に向かう
途中に運転手のいない車が接近し発光して消えた直後にインベーダー達が
襲撃をかけるのだが、駆け付けたSGMのメンバーや京太郎によってインベー
ダーの1人が捕らえられて警察に連行される。
収容されたインベーダーは壁を通り抜ける能力を使おうとするが失敗し、うず
くまると泡状になって消滅するというもの。
劇中で‘SGMの要請により警視庁の地下にはインベーダーの犯罪に備えて
特殊な留置室が既に作られていた’というナレーションがあるのだが、思えば
17話のカメレゴン編ではインベーダーの罠に嵌って警察に誤認逮捕された
京太郎がインベーダーについて力説しても刑事達は全く信じようとしなかった。
ところが17話のラストで御手洗博士が警察関係者にインベーダーの事を説明
してから彼らもようやくインベーダーの存在を認識したわけで、OA期間では実に
1ヵ月半の間にインベーダーの犯罪に対処する特殊犯罪捜査室が設置された事
になる。
思えば最初にインベーダーの罠に嵌ったのは京太郎ではなく村上チーフ。
その事が11話で語られていたのだが、もし当時こういう部署があったなら村上
チーフは懲戒免職という汚名を着る事もなかったのだ。
そういう意味で対インベーダーの特殊犯罪捜査室の設置は村上チーフに
とっても念願の事だったのかもしれない。