サンマルチノさん死去=「人間発電所」の異名―プロレス
先日プロレスラーのブルーノ・サンマルチノが亡くなったという
ニュースが新聞に載っていた。
年齢は82歳なので現役時代にハードなトレーニングを積んだ者に
しては年齢的に不足はないものの、やはり往年の名レスラーが亡く
なるというのは寂しいものがある。
ブルーノ・サンマルチノといえば当時としては182㎝120㌔という
巨体から繰り出すベアハッグやカナディアンバックブリーカーをは
じめとした怪力技が得意で、日本では「人間発電所」と呼ばれジャ
イアント馬場のライバルとして名勝負を繰り広げていたのを思い出す。
実際に子供の頃は友人と よくプロレス技のかけ合いをしていたの
だがバックドロップやブレーンバスターなどは危ないので通常の場所
ではできなかったのに対し、ベアハッグはコブラツイストらと同様に
危なくなかったのでかけ合いこをよくやっていたわけで馴染みのある
技ではあった。
昔のレスラーはオリジナルの必殺技を持っており、ベアハッグこそ
完全にサンマルチノを代表する技だったわけだ。
名前からしてイタリア系でニューヨークはイタリア系が多いので
ニューヨークでの試合が多く、MSGの帝王という異名も持っていたし
スタン・ハンセンとの対戦でボディスラムで脳天から落ちて頸椎を
痛めるなどのアクシデントにも見舞われた。
アニメ版タイガーマスクではジャイアント馬場物語編で馬場のライ
バルとしてボボ・ブラジルやカール・ゴッチと共にサルチノ・サル
マンチーニとして語られていた。
今から19年前の99年5月2日には東京ドームで1月に亡くなったジャ
イアント馬場の‘引退記念試合’としてザ・デストロイヤーやジン・
キスニーらと共にリングに上り、馬場が愛用した16文のリングシュー
ズを囲んで往年の名勝負が大型スクリーンに映し出されていたのを
思い出す。
こうしてみると馬場の生涯のライバルだったというのが分かるし、
今頃は馬場と天国で再会しているのではないだろうか。