室伏が「金」、日本初のメダル…ハンマー投げ(読売新聞) - goo ニュース
今日 韓国のテグで行われている世界陸上の男子ハンマー投げでアテネ五輪
の金メダリスト・室伏広治が、見事に金メダルを獲得した。
1投で予選を通過し好調さを感じさせた室伏は1投目から80mライン近くまで
投げてトップに立つと2投目に81、03mを投げると3投目に81,24mと距離を
伸ばし断然有利に。
そして最終投擲の6投目に最大のライバルだったパーシュが81,18mを投げた
ものの届かず。
最後も80,83mを投げ6投中4投を80mを越える見事な投擲を見せたの
だった。
室伏はアテネ五輪で金メダリストという称号を持っていたものの2位で優勝
者がドーピングで引っかかり繰上げでの金メダルだったので、大観衆の前で
金メダリストとして表彰されるのは初めてで ある意味感無量だ。
思えば98年バンコク・アジア大会で初優勝して世界の一流の仲間入りをして
から13年が経つ。
メダルを期待された00シドニー五輪では雨で滑るサークルにも悩まされて
9位に終わると01エドモントン世界陸上ではシモン・ジョルコフスキから最終
投擲で逆転され銀メダル。
03パリ世界陸上ではケガで出場を危惧されながらも銅メダルを獲得し、04
アテネ五輪でもアドリアン・アヌシュに次いで2位だったがアヌシュがドーピング
で引っかかったため繰り上げながら金メダルを獲得した。
その後ケガのため休養し07大阪世界陸上で6位入賞し連覇がかかった北京
でも5位入賞と それなりの成績は残していたものの、ケガが増えて09ベルリン
世界陸上では欠場と年齢から来る衰えが危惧されていた。
確かにハンマー投げは経験がモノを言う競技なので年齢が高くても大丈夫と
言われ、実際に父親の重信はミュンヘンからロスまで4大会連続出場を誇り
最後に日本記録を更新したのが39歳の時だった。
とはいえ近年はケガが多く その影響で力は落ち気味になっていたので‘今回
も入賞できれば御の字か’と思ったりしていた矢先の快挙である。
残念ながら投擲種目は抜群の筋力を要するといわれドーピング疑惑が後を
絶たない現状の中、ドーピングなしで ここまで技術を磨き実力を維持できるのは
本当に凄い事だと思う。
ただし室伏の投擲は父親が活躍していた70年代からの技術の研鑽と継承の
賜物だ。
どんな凄い選手でも一朝一夕には強くならないという事をマスゴミには肝に
銘じてもらいたい。