松井裕樹を甲子園で見たいものの

【神奈川】桐光学園・松井２被弾号泣！横浜に逆転負け(スポーツ報知) - goo ニュース

　昨日行われた全国高校野球選手権の神奈川県予選準々決勝で好投手・松井
裕樹を擁する桐光学園は横浜に2－3で逆転負けし2年連続出場を逃した。

　昨年夏に甲子園デビューした松井は150㌔近いストレートと高速スライダーで
三振の山を築き4試合で68奪三振という素晴らしい成績を残し注目されたものの、
新チーム結成後は激戦区・神奈川で徹底マークをされる事になり昨夏に同じく
ベスト8で破った横浜にリベンジを許した事になる。

　ただ松井本人や桐光学園の関係者には申し訳ないが松井の将来を考慮すれば、
ある意味よかったのかもしれない。

　どうしても甲子園で最後の夏となれば1つでも多く勝つ事に必死になって得意の
高速スライダーを連投という事になる可能性は高いだろうし、マスゴミも無責任に
‘○○奪三振’などと煽り立てるのは火を見るより明らかだ。

　ただ高速スライダーという球は伊藤智仁や新垣渚のように故障を引き起こし
やすので、高校時代からコレを投げ過ぎるのは将来的にも いいものではない。

　74年夏に5試合1失点で優勝投手となった銚子商の土屋正勝は当時の高校生
では打つのが難しい大きなカーブを武器にしていたが優勝と引き換えに肘を痛めて
曲がったままの状態になっていたようでプロ入りしたものの活躍できずに終わって
しまったのを思い出す。

　40年ほど前は今とは比べ物にならないぐらい投手への負担が大きいので こういう
悲劇は枚挙にいとまがなかったのだが、時代は変わっても甲子園では‘エースと心中’
という理論が主流でマスゴミも疲弊したエースを登板させずコンディションのいい控え
投手を登板させたら‘なぜエースを投げさせなかった’と非難する姿勢は昔も今も
変わらない。

　それを考えると松井の勇姿を甲子園で見られないのは残念だが敗戦の悔しさを
バネにして将来活躍すれば、大いに意味のある敗退だったのではないだろうか。