松坂大輔MLBデビュー前夜なれど

　いよいよ松坂大輔のMLBデビューが4時間後に迫った。　放送するBSの国営放送をはじめマスコミが早くも大ハシャギである。　ただ私はワクワクする反面醒めている。恐らく3:00からの生中継は観ずに11:00からの録画中継を観るだろう。　思えば95年の野茂英雄の時はこうはいかなかった。　野茂が所属していたLAはホームでのナイトゲームの場合は11:00、デーゲームは5:00試合開始。東海岸での試合ならナイトゲームは8:00、デーゲームは2:00試合開始だった。　95～98年頃までは生中継に拘りそういうあらゆる時間帯にも野茂の登板日にチェックを入れ、どんな時間でも生放送の時間には起きてTVの前にかじりついていたのだ。　というのが世界最高レベルのMLBの生中継を観られるというのは野球好きとしては当時夢のような話で、5日に1度とはいえ野茂がMLBのスーパースター達と対決するだけでも興奮していたのだ。　ただイチローが01年にデビューすると事情が変ってきた。　もはやMLBの生中継が毎日のように観られるようになったのだ。これはかなり魅力的だが反対に慣れというのが生じる。　野茂１人の時は5日に1度しかOAがなかったわけで貴重な時間だったのが毎試合観られると絶対に生で観戦する必要がなくなってくるのだ。　実際かつては現地時間の日曜デーゲームの場合2:00、5:00 試合開始でも生中継をやっていたが、ここ数年は10:00頃から録画中継になっている。　確かにプレーオフのかかった大一番などなら生に拘るが、もはや開幕日を生で観なくてもこれから9月まで先は長いのだ。　そういう意味で確かに松坂のMLB第1球は？などという興味がないわけではないがVTRで観たところで私としてはあまり価値を見出せないのだ。　しかしこれは日本選手がMLBで活躍するのが当たり前になったという事で喜ばしい事でもあるのだ。　

とはいえ

ガンバレ松坂！

という気持ちに何ら変りはない。