ノンマルトの使者と 恐怖のルート87

 ウルトラセブンどころか第1期ウルトラを代表するEPとなったノンマルトの
使者だが、同じ金城哲夫氏が似たような作品を書いている。
 それが高原竜ヒドラが登場するウルトラマンの20話‘恐怖のルート87’
である。
 いずれも死んだはずの少年が、メッセンジャーとして登場する。 

 半年前に国道87号線で轢き逃げされて死んだムトウ アキラ少年が科特隊
本部に現れフジ隊員に‘高原竜ヒドラが87号線で暴れる’と伝える。
 これは真市少年がアンヌに‘ノンマルトが怒る’と伝えるのと似ている。 

 違うのは科特隊やウルトラマンが躊躇せずにヒドラと戦うところ。
 一方で真市から‘やめて!’と言われたダンは逡巡する。

 ガイロスは弱かったが、ヒドラは けっこう強い。
 苦戦するウルトラマンは飛んで逃げるヒドラに対しスペシウム光線を
撃とうとしてヒドラの背中にアキラ少年が乗っているのを見て止める。
 アキラ少年を乗せたヒドラをウルトラマンは見届けて飛び去るのだが、
BGMにはウルトラQ‘鳥をみた’のラストに流れる ‘鳥と少年’

 見事な選曲だ。

 しかも最後にアキラ少年を轢き逃げした運転手も自首して、とりあえず
めでたく終わる。

 ウルトラマンとウルトラセブンの違いが、よく分かるEPだろう。  

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
« インパクトの... 浜田剛史の戴... »
 
コメント
 
 
 
高原竜ヒドラ (柴田真紀)
2008-07-25 01:42:53
 伊豆のシャボテン公園の象がコレだと知ったときは、感激でした。
 その後、『仮面ライダー』ではサボテグロンの基地にもなりますけど。

 ヒーロー物に詳しくないうちにハハも、
『ヒドラが』
 と言っています(笑)
 
 
 
インパクト強かったですね (こーじ)
2008-07-25 23:33:40
>柴田真紀様
 ヒドラと同じ像が実際にあるのはインパクト強いですよね。
 サボテグロンの基地にもなったのですか、それは
知りませんでした。
 
 
 
命の重みを知ればこそ (怪人太郎冠者@1553)
2008-07-26 21:49:36
前にも触れたかもしれませんが、ウルトラマンもウルトラセブンもしられざる弱点が例的なものに弱いということでしょう。彼らはこの星にきて、地球人は自分らに比べて命が短く、その命を一つしか持っていないということに気づいたからこそ、ウルトラマンならヒドラとシーボーズ、ウルトラセブンならシャドウマンと真市に手も足も出ないのでは。その辺が生命の意味がわからないバルタン星人や人間を昆虫なみに見下すクール星人とは違うわけです。ところであの真市はな彼本人かノンマルトなのか分かりませんけど、仮にですが死者の霊を自在に操れるのならノンマルト、恐るべしです。
荒原竜の像は円谷関係ではエースの他、トリプルファイターやコセイドンにも登場します。
 
 
 
恐るべしノンマルト (こーじ)
2008-07-27 00:13:51
>怪人太郎冠者@1553様
 たしかに真市少年の霊を操れるというならノンマルトは、かなり強力な存在ですよね。
 ただあれほど強いのに、なんで地球人に侵略されたのでしょうか?
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。