今から30年前の今頃、私が務めていた蒲田の店では大田区中央に
ヘアーファクトリー246という2つ目の支店を開店した。
3月に入店した時に支店開店の話を聞いていたのだが個人的には
店に慣れるのに集中していたため、今ひとつ実感が沸かなかったの
だが意外なところから意識する事になった。
それは支店の管理理容師がいないという事が話題になっており、
当時の本店は師匠が糀谷にある支店は師匠の奥さんが管理理容師と
なっていたものの本店と支店の店長は管理理容師免許を取ってなか
ったのだ。
そこで私が管理理容師免許を取って入店したという事を知らせると
‘いやぁ~助かったよ’と師匠は大いに喜んでくれたのだった。
5月23日が開店前最後の店休日だったので講習会終了後にスタッフ
総出で引っ越し作業を行い準備を整えると、25日には師匠の役員仲間
を招待しての食事会を行うなどして26日か27日に開店という事にな
ったのだ。
246のスタッフは後の花〇夫人が店長で3年目の井〇クンと1年目の
白〇クンの3人に開店初日という事で、管理理容師の私も一緒に開
店を迎える事になったわけだが9:30開店に備えて9:15頃に到着
すると本店のお客さんが自分が246最初の客になるべく待っていた
ではないか。
ちなみに本店は9:00開店なのでそのお客さんは9:00過ぎに来
たらしいのだが、いきなりの来客に4人とも大慌てでアタフタした
中でラザーリングミキサーに水を入れる容器を捜していたらメスシ
リンダーがあったのでコレを使おうとしたら転げ落ちて割れるとい
うハプニング。
開店から5分もしないうちに店の備品を壊す第1号になってしまい
店長からボヤかれるし散々だったわけで、最初のお客さんが帰った後
は来客がなく本店の方が混み始めたという連絡があったので私が本店
に戻ったのだが慣れた店という事で妙に落ち着いたものだった。
ちなみに246は翌年の7月下旬から8月にかけて昼過ぎまで井〇ク
ンが理容学校のスクーリングで抜けるためヘルプで通う事になったの
だが、管理理容師として登録された店で仕事ができたのは嬉しいもの
だった。