先週OAされたウルトラゾーンの6話・THE LOVEでは丘みつ子とザラブ星人
の交流が描かれていて、油絵を描く丘みつ子の苗字が成田亨氏に続く名デザ
イナーと同じ‘池谷’だったりと妙に拘りがあるのが嬉しかった。
このEPで登場するのがザラブ星人。
ザラブ星人に対するスタッフのリスペクトというか愛情が こもった作品になって
いた。
私事だが私が最初にウルトラマンを見た時に登場したのがザラブ星人で、当然
にせウルトラマンも登場しているしウルトラマンの戦闘シーンで‘戦えウルトラ
マン’のBGMが最初に流れた作品でもあった。
ウルトラシリーズで最初に登場した宇宙人はケムール人で、他にはボスタングを
送り込んだキール星人やガラモンを操り最後は任務に失敗して処刑されたセミ
人間などが登場するが異形の姿と2020年の時間の星から来て地球人を誘拐
していくというので印象深かった。
そしてウルトラマンで最初に登場した宇宙人はバルタン星人。
とはいえバルタン星人が人類とコミニケーションを取るにはアラシ隊員などに
憑依する必要があったりしたのだが、続いて登場したザラブ星人は小型の宇宙語
翻訳機を自分で作って持ち運んでいた。
フジ隊員やウルトラマンに化ける事ができるし、フジ隊員に化けてアラシ隊員に
痺れ薬の入ったコーヒーを飲ませて昏倒させイデ隊員を催眠術で操り星人の扱いを
決める会議を盗聴しようとした。
そして何より にせウルトラマンに変身しウルトラマンを人類の敵だと思わせようと
企んだのだがケムール人は年老いた自らの種の保存のために、バルタン星人は
自らの星が滅んだため安住の地を求めての旅の果てにという理由だったのに対し
ザラブ星人は最初から地球侵略を企んだ初の宇宙人だ。
その侵略方法も自ら手を汚すのではなく目的の星の2つの勢力が互いに争って
自滅させるという頭脳的な侵略者だった。
だからだろうが劇場版のウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟ではガッツ星人や
ナックル星人・テンペラー星人と組んだ宇宙人連合のメンバーとして登場して
いるが、ガッツ星人やナックル星人も頭脳的にセブンや帰ってきたウルトラマンと
戦い、一時は勝利した面々だった。
そういう特殊性がウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟や大怪獣バトルシリーズに
2度も登場する人気キャラになり、ウルトラゾーンでもコメディ編の怪獣マッサージ
やシリアス編のTHE LOVEにも登場する事になったのかもしれない。
私が初めて見たウルトラの登場キャラが こうして息長く続く人気キャラになって
いるのは本当に嬉しい話である。