はじめの一歩は、どういう結末を迎えるのか?

 89年9月から週刊少年マガジンで連載されているボクシングマン
ガ・はじめの一歩で、主役の幕之内一歩が年明けの8号で引退を表
明した。

 世界2位のアルフレド・ゴンサレスに7RでKO負けし‘次に負け
たら引退’と言って臨んだ再起戦でフィリピン王者アントニオ・ゲバ
ラ戦で4RでKO負けしたばかりか、試合の最中にパンチドランカー
症状を自覚していた事を考慮すると引退が決定的と思われていたの
だが実際に引退を表明するという事になったのだ。

 基本的にボクシングマンガの最終ステージは世界戦というケース
だが、それが無理な場合はライバルとの直接対決というパターンに
なるはずだと思っていた。

 WBAフェザー級王者リカルド・マルチネスに挑戦するか、無理な
場合でも宮田一郎との試合だけはあると思っていたのだがパンチド
ランカーの疑いで引退となればスパーリングもできないわけである。

 あしたのジョーの価値観ならパンチドランカー症状を圧してでも
強さを求めて戦いに赴くという事になるのだろうが、21世紀になり
リアルさを求められる時代ではそういう症状が出た時点で引退とい
うのは当然の措置だろう。

 そうなると引退を表明した後は数年後のジムメイトやライバル達
の様子を描いて終わるというのが通常だが、釣り船屋をしながら鴨
川ジムのトレーナーとして携わっていく事で継続するのかなど予測
しづらい点がある。

 というのも当初の主役が交通事故死したにも拘らず、同じ名前の
主役が出てきて現在も連載が継続されている風夏という作品がある
のだから通常のセオリーでは判断しづらい。

 はじめの一歩は努力型の主人公・幕之内一歩を中心に天才肌の先
輩・鷹村守やジムメイトの板垣学や青木勝に木村達也らと宮田一郎
をはじめとしたライバル達が主役のように扱われていたため、主役
の一歩以外の試合も懇切丁寧に描かれるというのが最大の特徴だっ
た。

 それゆえ1試合における連載の密度が高く、30年にわたる連載と
なっていたのだが最近は作者・森川ジョージ氏が体調不良からか休
載や減ページが目立っていた。

 このまま連載終了となれば宿命のライバルとの対戦がないという
前代未聞の結末となるのだが果たして・・・

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