長坂秀佳という脚本家を知った人造人間キカイダー

 先日ゴールドウルフ編には驚いたという記事をアップしたのだが
記憶喪失のはずの光明寺博士が相当なダメージを追ったジローの破
損部分を本能で修復したり、ゴールドウルフを倒した直後に残骸を
見ながらキカイダーの姿で涙を流すなどこれまでの東映作品では見
られなかったシーンが描かれていた。

 このEPを担当したのは長坂秀佳で帰ってきたウルトラマンのバル
タン星人jr編を担当し、これまでキカイダーではイエロージャガー
編からカーマインスパイダー&レッドコンドル編を担当していたの
だがイエロージャガー編では初めて?ジローがギルの笛の音に負け
て顔色を変え襲い掛かっていたのが印象的だった。

 もともとキカイダーの初期は東映作品のメインライターの伊上勝
氏が担当していたが、氏は仮面ライダーV3のメインライターになっ
た事から長坂氏に交代したようだ。

 そしてバイオレットサザエ編からの3部作の脚本を担当して迎えた
ラスト9話からハカイダーが登場するのだが、何と全て長坂氏の脚本
だったわけでハカイダー誕生から最終回までのEPがずっと続いたわ
けで正直言って当時ハカイダー登場から食い入るように毎回見続け
たのを今でも覚えており長坂脚本がいかに面白かったかが分かる。

 それから当然のように続編のキカイダー01は長坂ワールドになっ
たわけで原作に登場したハカイダーの存在をキカイダーでは上手く
料理した感じだったが、01では氏のアイデアで4人衆を結成したも
のの終盤は持て余した感もある。

 一方で仮面ライダーXでは2話まで担当しているがV3までとは違う
雰囲気で始まったわけで今にして思うと路線変更を強調するために
起用したのだろうが、3話からは伊上勝氏が復帰して立花藤兵衛が
復活するなど通常通りの展開になったのは脚本家が変わったのかと
後から気付いた次第。

 やはり仮面ライダーは伊上勝ワールドに対し、キカイダー系は長
坂秀佳ワールドという事になるのだろうと思う。

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