河野が王座返り咲き=右強打で8回KO勝ち―WBA・Sフライ級(時事通信) - goo ニュース
今日 後楽園ホールで行われたWBA:Sフライ級タイトルマッチは
元王者で2位の河野公平が1位のデンカオセーン・カオウィチットに
8RでKO勝ちし、昨年5月にリボリオ・ソリスから敗れて失ったタイ
トルを奪回した。
ご存知のように河野に勝ったソリスはIBF王者?との統一戦に
臨んだものの体重オーバーで剥奪され、空位となったタイトルの
決定戦となったわけだ。
1位で暫定王者のデンカオセーンはパンチ力は強いものの後半
スタミナ切れするケースが多く、通常なら前半を凌いで後半勝負
といきたいところだがスタミナ切れした後のクリンチが巧妙なの
で ごまかされないようにしないといけない。
特に前回のソリス戦や06年の名城戦など微妙な判定になると、
勝てないケースがある判定運に恵まれない河野だけに前半を凌ぐ
だけでなく ある程度互角の展開で行く必要があると思っていた。
試合が始まると意外にも河野が足を使ってサークリングし、
デンカオセーンが前進してプレッシャーをかける展開となる。
3Rまではデンカオセーンのプレッシャーや手数が勝り河野は
2Rに左ジャブでぐらつかせたのが目立つぐらいだったが、4Rに
前進してくるデンカオセーンに右ショーとのカウンターがヒッ
トしダウンを奪う。
しかしデンカオセーンはカウント8で立つと5R以降も それま
でと同じくデンカオセーンの突進を河野が捌く形でラウンドが
進み、迎えた8Rに河野の右ストレートがカウンターでヒットし
ダウンを奪うと今度はデンカオセーン立てずKO勝ちとなった。
デンカオセーンから奪った2度のダウンは いずれも見事な右
カウンターだったわけで、一昨年の大晦日に勝った時の左フッ
クに続く鮮やかなワンパンチだった。
愚直に前進しボディを叩いて相手を弱らせ粘り勝ちすると
いうスタイルの河野が鮮やかなカウンターのワンパンチで倒す
のには驚いたが、前記した一昨年の大晦日や敗れたとはいえ
5月のソリス戦でもダウンを奪っているので倒すコツを覚えた
という事になるだろう。
それにしても1試合のみの世界戦で19:30に放送開始し1時間
半枠というのは95年ぐらいまでは世界戦の定番だったのだが
最近は複数タイトルマッチが増え、1試合の場合は入場シーン
などを端折った1時間枠が多く味気ない気がしていたので こう
いう放送スタイルは新鮮だった。