今から50年前にOAされていたウルトラQの第1話に登場したのは
ゴジラの着ぐるみを改造した古代怪獣ゴメスと原子始祖鳥リトラが
戦う‘ゴメスを倒せ’
これはウルトラQでは唯一の怪獣対決モノで最も派手な内容だし
OA日が1月2日という事からか製作順では12番目にも拘わらず1話に
持ってきたわけだが、それから30年後に製作されたウルトラマン
ティガの第1話にも超古代怪獣ゴルザと超古代竜メルバが登場する。
共に重量級の二足歩行怪獣と鳥類型怪獣がセットで登場するので
特にティガの時には‘ゴメスとリトラへのオマージュか’と思って
しまった。
やはり第1話というのは独特の華やかさがあるので こういった
作り方は嬉しいものがあるし、帰ってきたウルトラマンでは冒頭
いきなりヘドロ怪獣ザザーンとオイル怪獣タッコングの対決から
スタートし終盤は狂暴怪獣アーストロンまでが登場するといった
豪華版だった。
ウルトラQなど最初に怪獣対決モノがOAされたものの、これが
最初で最後だったにも拘わらず人気を博したというのは初めての
怪獣特撮モノだったからだろうか。
ウルトラマンやセブンを見た後にQを見ると子供の場合は物足り
なく感じるのかもしれないが、時間をかけて作っただけあってス
トーリーは充実しているので2話目以降のガッカリ感はなかった。
ティガの場合も80以来16年ぶりの(海外版のグレートは外す)
新作だっただけに製作サイドも構想を練りまくっていたのは想像
できるので2話目のガクマは仮想ネロンガ、3話目のキリエル人は
仮想バルタン星人という形になっているのではないかと思われる。
西暦で‘6’の付く年に始まったウルトラに こういった共通点が
あるというのも妙に嬉しいものだ。