ウルトラセブン43話・第四惑星の悪夢には、全自動の長距離用
宇宙ロケット・スコーピオン号が登場する。
スコーピオン号はコンピューター制御されているため搭乗員は寝
ているだけでいいという事で、理論的には太陽系はおろか銀河系の
どの星にも行けるというわけだが急にここまで地球側のテクノロジ
ーが発達するというのは珍しいためウルトラ警備隊が戦ってきた侵
略宇宙人のテクノロジーが応用されたのではないかと思われる。
オーバーテクノロジーの活用といえばウルトラマンメビウスに登
場したCREW GYUSがメテオールという形で生かしていたのが有名
だが、最もオーバーテクノロジーを活用した組織はウルトラマンネク
サスのTLTではないか。
ウルトラマンネクサスの防衛組織・TLTはM80さそり座球状星団
出身でビーストの脅威から自らの星を爆破して地球に飛来した来訪
者によって対ビースト用のオーバーテクノロジーを供与されるわけ
だが、戦闘機・クロムチェスターをはじめチェスターの姿を見せず
現場まで飛ばせるオプチカモフラージュシステムやビーストにナイ
トレーダーなどの記憶に限り消す事ができるメモレイサーなどがそ
れにあたる。
TLTの戦闘部隊・ナイトレーダーは円谷作品に登場する防衛チーム
の中でも屈指の強さを発揮し多くのビーストをビーストを倒している
のだが、彼らが携行する大型分離銃砲のディバイトランチャーでもビ
ーストを倒す事ができるわけで来訪者のテクノロジーが生きていたの
だろう。
逆に言えば第2期の防衛チームはMATやMACは対怪獣用部隊だ
けにオーバーテクノロジーの供与を受けにくく、それ故に苦戦する
パターンが目に付いたのかもしれない。