旧作よりも断然魅力的なヤレトラー参謀

 宇宙戦艦ヤマト最初の関門は旧作&2199ともども冥王星にあるガミラス基地で、
ここを壊滅させた事で地球に飛来していた遊星爆弾の脅威が消えている。


 冥王星ガミラス基地の司令官は両作ともシュルツでガンツも副司令官として登場
するが旧作では目立たなかったものの2199で存在感を発揮したのがヴォル・
ヤレトラー参謀で、
スキンヘッドに眼光鋭くアゴヒゲを蓄えた風貌が印象的な男で
ある。

 2199の世界ではガミラス軍は火星まで侵攻しながら沖田艦長率いる艦隊に
阻まれたため遊星爆弾によるアウトレンジの地球攻撃に切り替えているのだが、
その計画を立案したのがヤレトラーで更にヤマトを窮地に追い詰めた反射衛星砲
発射管制の指揮をも取っているのだからガンツ以上の存在感だ。


 更にヤマトの逆襲で冥王星基地が壊滅した直後に基地首脳が艦隊によって
退避するが、ショックカノンの攻撃に晒される中でシュルツ乗艦の旗艦を逃がす
べく自らが乗った艦を反転させて盾となって戦死するのは冥王星沖海戦で沖田の
キリシマを逃がすべく盾となったユキカゼの古代守と重なるものがある。


 旧作にも登場したのかと思ってウィキで検索すると土星の衛星タイタンで戦車で
古代と森雪を捕獲するべく登場しているが、2199とは全く違うキャラなので気付か
なかった。


 旧作でのシュルツは辺境に赴任させられて手柄を焦る感じのキャラに過ぎな
かったが2199では かつてドメル将軍の指揮下で戦っていた有能な指揮官で、
旧作では突っ込みの対象となっていたデスラーらと違う肌の色もガミラスの階級
社会の非情さを表す象徴として そのままだった。

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コメント
 
 
 
サブキャラクターも魅力 (こうちゃん)
2013-11-19 21:51:10
2199を見て最初に感じる事は、旧作以上にサブキャラクターの魅力的になっている事です。例え登場シーンが僅かでも、ヤマトの作品に命を吹き込んでいる点は、旧作にはそれほど感じられません。どちらかと言えば場当たり的な印象でした。これは2199がドラマ的な要素が色濃くなり、例えアニメと言えどスタッフが全身全霊を傾けて造った作品と言う事を物語っていると言えますね。でも、自分を盾にしてまで上官を逃がすのは感動的でもあるけど、切なくなりますね。
 
 
 
昭和の場合は (こーじ)
2013-11-20 21:53:44
>こうちゃん様
 昭和の場合は対象が子供だったのでしょうけど、2199の場合は大人の鑑賞に耐えられる作品として製作しているのでクオリティが高いのでしょうね。

 やはりヤマトを見て育った人達が拘って作っているのが分かりますよね。
 
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