後藤寺バスターミナルの思い出

　地元のバスセンター＝ターミナル会館が昨日9月30日をもって
バスターミナルとしての役割を終え閉鎖される事になった。

　ターミナル会館といえば地区のバスセンターだけでなく映画館や
レストランに喫茶店、うどん屋なども入っていた今で言う複合施設
だった。

　喫茶店は子供の頃に東京から帰省した叔父さんからコーヒーを
飲みに行くついでに連れて行ってもらったのが初体験で最初に注
文したのがクリームソーダだったし、うどん屋は地区のソフトボ
ール大会で優勝した褒美として連れて行ってもらいワイワイ言い
ながら食べた事を覚えている。

　映画館も他の映画館が邦画が多かったのに対し洋画系の作品を
中心に上映しており最初にオヤジから連れて行かれたのがアポロ
11号の記録映画で、以降はタワーリングインフェルノやエクソシ
ストに燃えよドラゴンなどのブルース・リー作品をはじめとした
カンフー映画やスター･ウォーズも帝国の逆襲まではここで見て
いた。

　炭坑全盛時に造られた映画館だけにスクリーンが今のような
シネコン系よりも大きかったし、座席も現在のシネコンの3倍
以上もあったのではないかと思うぐらい多かったのだがブルース
・リー作品の場合は立ち見が出るほど入っていたから今考えると
凄い話である。

‘本業’のバスも福岡での修行時代はバスセンターのある天神
の方が修行先の店に近かったので、月に1度の連休の帰省には
必ず利用していたし到着や出発の時にはいろんな思いを抱えて
乗り降りしたものだ。

　閉鎖は建物の老朽化を受けてというのが最大の理由だろうし
堅牢そうな建物ゆえ改装も難しいのだろうと思うが、長年見慣
れた光景がなくなるというのは寂しいものがある。