ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
20世紀最後の飯島敏宏ウルトラ作品
昨日BSプレミアムでOAされたウルトラセブン38話・勇気ある戦
いは、自分の星の資源を使い果たしたバンダ星人がロボットを使い
車を強奪して行くという内容。
これに心臓手術を恐れるオサム少年が手術時に立ち会うとモロボ
シ・ダンが交わした約束を守るべく奮闘する要素を加えているわけ
で、ずっと実相寺昭雄監督作品に脚本を書いていた佐々木守が初め
て飯島敏宏監督と組んだ作品でもある。
意外に知られてないのは昭和ウルトラ最後の飯島敏宏作品という
事だけでなく、第1期ウルトラ最後の市街地におけるセブンの戦い
になっていたのだ。
ご存じのように飯島敏宏監督はウルトラQで4話、ウルトラマンで
7話を担当した後に京都で時代劇・風を監督していたのだが、セブン
が4クール目を迎えるにあたり呼び戻されて3話分を演出している。
セブンではガッツ星人編の前後編とクレージーゴン編の3話になる
のだが放映順は先にクレージーゴン編だったのだが、実はガッツ星人
編の方を先に制作していたわけだからクレージーゴン編が最後の作
品になるわけだ。
実はガッツ星人編でウインダムが夜の街で星人から翻弄され敗れ
るシーンがあるのだが、このセットをクレージーゴン編で破壊する
形でビル街のセットを破壊し終えたと思われる。
実際にテペト編は湖でノンマルト編は海辺だし第四惑星は山奥で
ペロリンガ編は宇宙空間、ゴーロン星人編やにせウルトラセブン編
も山の中や海辺になっている。
また白眉はアンヌ隊員達が乗り込んだ車がクレージーゴンの右腕
に挟まれ収納されそうになったシーンで車の中からアンヌが助けを
求める合成が素晴らしいし、セブンがクレージーゴンの落とした車
をキャッチして高速道路に下ろす合成と本編のつなぎもスムーズに
見えるのだか凄い 。
次回にOAされるガッツ星人の分身シーンなども見事だし子供の
頃には気付かなかった、飯島演出を堪能できる最後の作品が今回
のクレージーゴン編と思って見ると感慨深いものがある。
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脚本家の藤川桂介さんは
飯島敏宏さんが大学の先輩かつTBSでの他のドラマの仕事が縁
がきっかけで「ウルトラマン」(66年)に参加となり、これが藤川さんが以後80年代辺り迄アニメ特撮に深く関わっていく契機にもなりました。
「ウルトラセブン」(67年)の「セブン暗殺計画」前後編は「昭和ウルトラマン」で最後の「脚本藤川桂介・監督飯島敏宏」コンビの作品となりました(後番組「怪奇大作戦」(68年)「第14・26(最終)話」にて再度コンビを組む)。
金城哲夫ー円谷一、佐々木守ー実相寺昭雄など作風と監督とのコンビが有名ですけど飯島さんは藤川さんとのコンビになりますね。
藤川さんと組む前は自分で脚本を書いて金城さんと組んだりしてましたね。
他が山田正弘さんとのパゴス&ネロンガですが。
逆に藤川さんは他は鈴木俊継監督とのボーグ星人編やアンノン編、プラチク星人編などいい作品を遺してます。
ちなみにミラーマンのマルチ編のラストは怪奇大作戦のオヤスミナサイと同じような感じですね。