ウルトラマンレオの必殺技は他のウルトラヒーローのような光線
技ではなく、高い身体能力を生かしたレオキック。
1000mのジャンプ力を生かして落下しながら自身のエネルギーを
加えて片足で相手を蹴るのだが、この時に蹴り足が赤く発光して
敵を粉砕するのが他のウルトラ兄弟との違いだ。
基本的にウルトラマンからタロウまでのM78星雲出身のウルトラ
兄弟は光線技を決め技としているので、キックなどの打撃技は痛め
つけるためのものという概念があった。
実際キックなどの打撃技で倒すのは仮面ライダーなどの等身大
ヒーローの専売特許で巨大ヒーローがコレを必殺技にすると下手
すればアトラクションショー状態だし、実際OA当初はそういう意
見が けっこうあった。
ただレオキックはキックを必殺技とした巨大ヒーローの元祖では
なく、ミラーマンがミラクルキックで既に実践している。
ミラクルキックも足が赤く発光して蹴った部分を粉砕するという
武器で、光線技が通じない怪獣・アリゲーターを倒した技だったの
だが この時に蹴り足が赤く発光しているわけだ。
円谷としてはミラクルキックの実績があったからこそレオキックに
ゴーサインを出したのだろうと思うし、それこそがM78星雲出身の
ウルトラヒーローとの差別化となったのではないだろうか。