しっかりバットを振る事がレベルを上げる

ソフトバンクが3連覇!パが56勝で8年連続勝ち越し 交流戦最終順位

 今シーズンのプロ野球交流戦が6月18日に終わり、今年もパ・
リーグが56勝51敗1分と勝ち越した。

 これで10年以来パ・リーグが8年連続勝ち越しているのだが
勝ち数の差が14年の71-70以来の一桁差になり、巷で言われて
いるリーグ格差が縮まったように見える。

 最高勝率はホークスではあるものの2位のカープとは相星で上位
6チーム中パが4でセが2だったものの交流戦の上位チームは、それ
ぞれのリーグでも上位争いをしているわけで特にパではリーグ戦で
下位に沈んでいるファイターズとマリーンズが共に交流戦でも5割
切れとなっているし特にスワローズとジャイアンツの大型連敗がセ
の勝ち越しを阻んだと言ってもいいだろう。

 ただし今回の交流戦で好調だったセのカープやタイガーズなどは、
しっかりバットを‘振って来るチーム’だったという事。

 ある新聞によるとカープは昨年の日本シリーズでファイターズの
投手陣にパワー負けした反省から力負けしない打撃を目標にしてい
たようだし、ベイスターズなども早いカウントからストレート系を
積極的に打つスタイルに変えたとの事。

 つまりパ・リーグの打撃は打順に関係なく早いカウントからでも
しっかり振って行くスタイルなのに対してセ・リーグは振るという
よりコツコツ当てて行くスタイルが浸透しており、ここがセとパの
決定的な違いになっているのだがスモールベースボールならぬミニ
マムベースボールが大好きな保守的なOBやメディアはそれを無視
して投手力の差やDHの有無という論理にすり替えていたわけだ。

 長年日本では‘野球は投手を中心とした守りが全て’という理論が
宗教の如く妄信されており、打撃というのは球数を投げさせながら
バットを短く持ってコツコツと当てて行くのがセオリーとされ長め
に持って早いカウントからしっかり振っていくスタイルは邪道と言
われていた。

82年に池田がこれまでの常識を打ち破るパワー野球で一時代を築
いたのをきっかけに、負けたら終わりの高校野球ですら早いカウント
からのフルスイングが主流になっている時代に、セ・リーグのみがそ
のスタイルを否定し伝統?の価値観でやっていたからパ・リーグとの
格差が広がるのは当たり前である。

 にも拘らず それを認めたくない面々が中心になってDH制云々と
吹聴していたわけで、結果的にセ・リーグのレベルが停滞する事に
なってしまった。

 今回のカープの活躍でセ・リーグも打順に関係なく早いカウント
からでもしっかり振って行くスタイルが主流になればセのレベルも
上がるはずで、それが日本の野球のレベルアップにつながると思う
のだ。

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