リアルに徹し過ぎても辛いものがある

 最近の怪獣映画を見ているとゴジラなどと戦う防衛隊には戦車隊
よりも戦闘ヘリ部隊の方が目立つケースが増えて来た。

 空想科学読本の登場以来リアルに拘る傾向が製作者サイドによく
見られるわけで、例えば戦車というのは平面を制圧する兵器だけに
ゴジラのような巨大生物相手には不向きだというもの。

 確かに戦車で最も弱い部分は砲塔の上部なのに対し巨大生物は上
から攻撃してくるし、戦車砲は目標が上部になると効果が半減する
わけでゴジラなどに対して戦車隊が出場してもやられるだけという
のが分かる。

 一方で戦闘機はラドンのような空を飛ぶ怪獣相手には向いている
ものの、ゴジラのような敵には搭載している火力が弱いのでコチラ
も向いてない。

 そういうわけでスピードでは劣るもののホバーリングしながら重
火器を搭載し攻撃できる戦闘ヘリの存在は重要だが円谷作品などを
見ると防衛チームのヘリ兵器は帰ってきたウルトラマンに登場する
MATジャイロぐらいで、他には強いて挙げればウルトラマンガイア
に登場する戦闘機XIGファイターが反陽子浮揚メカニズム・リパル
サーリフトで飛行するため戦闘ヘリのようにホバーリングしながら
攻撃する事ができた。

 ウルトラといえばウルトラセブンでメカデザインを担当した成田
亨氏は3種類のウルトラホークのうち1号は迎撃戦闘用で2号が宇宙
空間戦闘用、3号は偵察や輸送及び1号の支援戦闘機という設定に
していたところ1号と3号が一緒に攻撃するシーンを見て驚愕した
との事。

 ご存知のようにホーク1号は3機に分離合体できるわけだから、
1号を3機に分離して攻撃すればいい話だしペテロ編で月面基地に
行くのに2号ではなく1号だったというのも理解しがたい。

 とりあえず1号のビジュアルの方が絵になるのでペテロ編は1号
が使用されたのだろうが、何事もリアルに徹すると今ひとつビジュ
アル的に地味になってしまうというジレンマがある。

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