ジャイアンツ王手！所沢ラウンド終了

　08日本シリーズはジャイアンツが2勝1敗と勝ち越して王手をかけて
所沢ラウンドが終わった。
　正直言ってジャイアンツはラッキーだった感が強い。

　G3は石井一と内海。

　G4は岸とグライジンガー

　G5は涌井と上原のマッチアップ。

　G4の岸のピッチングは素晴らしく見ていてジャイアンツが打てる気が
しなかった。
　だからG4はライオンズが勝つべくして勝った試合である。

　残る2試合が問題だ。
　G3は1回に鈴木の2ベースからチャンスを作りショートゴロで一気に
3塁に行き暴投で1点を先行。
　この1点だけだったら分からなかったが、2回に出た鈴木の3ランが
明暗を分けた。
　ある意味ラッキーホームランだ。

　内海は立ち上がりから素晴らしい投球を見せたが、ある意味で飛ばし
過ぎの感があったので5回ぐらいからヤバイ・・・と思っていた。
　1,2点だったら3回のノーアウト1,2塁でボカチカが強引に打ってのゲッツー
もなかった気がする。
　あの鈴木の3ランを見て14年前のシリーズG5で緒方耕一が決勝満塁
HRを打った事を思い出した。

　今日のG5だがライオンズが涌井の登板は分かるけどジャイアンツが
上原を起用するとは思わなかった。
　原監督の起用法はシーズン中と同じなので上原は中6日のG1とG6で
使い、高橋をG2とG7で起用。
　そうすれば短期決戦で今ひとつの内海は1試合のみでいいし、中4日
起用では内海を最もプレッシャーのかかるG7で起用しないといけない。

　案の定 上原は調子は今ひとつ、1回に3連打でノーアウト満塁。
　3回には坂本の悪送球からピンチを招き2アウト2塁からタイムリーを
打たれる。
　3回までライオンズは4点ぐらい取れそうな雰囲気だったが6回まで
10残塁で2点止まり。

　しかも2回に細川が 4回には中島が負傷で途中退場したのが響く。
　3回に勝ち越してなおも2アウト満塁で本来なら勝負強い細川のはずが
銀仁朗になっていて追加点を奪えず、5回にも2アウト1,2塁で回ってきた。
　6回には2アウト3塁で本来なら中島のはずが、平尾と交代していたので
西村も絶好調の中島より楽だったはず。

　確かに涌井は好投していたが中4日で2-1でリードしていてもも味方が
チャンスを潰し続けるとキツイ。
　7回に1アウトから当たってなかったラミレスの放ったセンター前に抜け
そうな一打が2塁ベースに当たって右中間に転がり2ベースになったのが
勝敗を分けた気がする。　
それと4試合で1安打だった李に替えてDHでしか使えない阿部を5番で
起用したのが当たった感じだ。

　G3とG5はライオンズにも十分勝つチャンスがあったが、特にG5は途中
からジャイアンツに流れが行ってしまった感が強い。

　さて東京ドームでの最後の2連戦。
　G6がG2と同じく高橋ー帆足、G7はG3と同じく内海ー石井だろう。
　一見ジャイアンツが王手をかけて有利に見えるが、DHが使えないので
G5で活躍した阿部を起用しづらく5番を誰にするか迷うところだろう。

　ライオンズもG7に持ち込めば経験豊富な石井と投げさせないと分から
ない内海のマッチアップとなる可能性が高いので、十分逆転優勝する
チャンスはある。

　とにかく（当然だろうが）G6が重要な一戦になる事は間違いない。