長谷川穂積の大勝負決まる

山中、長谷川でダブル世界戦=4月23日に大阪城ホールで―ボクシング(時事通信) - goo ニュース

 いささか旧聞になるが元WBCバンタム&フェザー級王者の長谷川
穂積が3階級制覇を目指してIBF:Sバンタム級王者キコ・マルチネス
へ挑戦する事が決まった。

 10年11月にファン・カルロス・ブルゴスとの壮絶な打撃戦を制して
WBCフェザー級タイトルを奪取し2階級制覇に成功した長谷川だった
が、11年4月にジョニー・ゴンサレスから敗れて初防衛に失敗した後
Sバンタム級タイトルへの挑戦を目指して6試合をこなして ようやく辿り
着いたチャンスだ。

  王者のマルチネスは30勝(22KO)4敗の強打者だからバンタム級
王者時代の終盤から‘ファンが求めるKO勝ち’を目指したような好戦
的な打ち合いをやってしまうと倒されるリスクが高い相手だからウィラ
ポンからバンタム級タイトルを奪取した時のようなスピードを生かした
スタイルで挑むべきだろう。

 それができれば日本人初の3階級制覇は夢ではないし、遅まきなが
らもバンタム級王者時代に熱望していたラスベガスでのビッグマッチ
へとつなげる事も可能になる。

  現在33歳の長谷川だがライバルともいえる西岡利晃が紆余曲折の
末に世界を取ったのは32歳の時で、ラスベガスでラファエル・マルケス
に勝ったのが35歳だから老け込む年ではないはずだ。

 ちなみに日本対スペインの世界戦は私が知る限りでは過去2試合
あって意外にも日本はスペインに勝ってない。

 最初が40年前の9月にローマでライオン古山がペリコ・フェルナン
デスとのWBC:Jウエルター級タイトル決定戦に出場し古山がフェル
ナンデスを追い回す形で攻勢を続けたものの解説の小林弘が泣き
ながらリングに上がって抗議するほどの際どい判定で敗れた。

 続いて76年5月に3ヶ月前 柳済斗を最終RでKOし2度目の返り
咲きを果たした輪島功一が初防衛戦で2位のホセ・デュランと対戦し
14Rに壮絶なKO負けを喫している。

 とはいえ昨年8月に山中慎介が国内での対プエルトリコ人相手の
連敗を遂に止めたので今度は長谷川に対スペイン人相手の連敗を
何としても止めて欲しいものだ。

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