年末恒例のボクシング世界戦迫る

拳四朗、生放送消えちゃった…３０日トリプル世界戦３番手“降格”で

　早いもので今年も来週の月曜日で終わりだがボクシング界では、
毎年恒例の年末世界戦が今年も30日と31日に3試合づつ行われ
る。

　30日は7月にアメリカで行われた決定戦でクリストファー・デ
ィアス相手にダウンを奪って判定勝ちしIBF：Sフェザー級タイト
ルを奪取し凱旋した伊藤雅雪が、1位のエフゲニー・シュプラコフ
相手に行う初防衛戦をメインにした大田区総合体育館でのトリプル
世界戦。

　大晦日はマカオで行われる井岡一翔とドニー・ニエテスとのWBO：
Sフライ級王座決定戦をメインにしたトリプル世界戦。

　今年は年末興行の目玉の1人だった井上尚弥がWBSS参戦のため
不在だが個人的にレベルの高いSフェザー級タイトルをアメリカで
奪取して来た伊藤の初防衛戦が最大の注目で、かつての三原正のよ
うに海外奪取しての凱旋防衛戦がプレッシャーになるかがカギを握
るのではと思ったりする。

　セミで行われる井上尚弥の弟・拓真とタサーナ・サラパットとの
間で行われるWBCバンタム級暫定王座決定戦は、タサーナの48戦
全勝という成績がどこまで本物かが問題になるわけだが順当に行けば
井上弟が勝つのでは。

　できれば6Rぐらいまでに倒してくれると唯一生中継から外れて
いる拳四朗の防衛戦が見られるわけで、5度防衛している拳四朗の
試合がまともに見られないのは残念だと思う。

　一方31日のマカオ興行は日本でのライセンスを持ってない井岡が
マカオで試合をするのは分かるが、他の2選手をマカオで試合させ
る意味があるのかと思うワケで特に5月に田口良一からタイトルを
奪ったベッキー・ブドラーにミニマム級タイトルを返上した京口が
どんな試合をできるのかを注目したい。