2016夏の甲子園 第4日

【甲子園】2人のプロ注目左腕が粘投!広島新庄、花咲徳栄が2回戦へ 4日目の結果まとめ

 大会4日目の注目カードは第1試合の関東一ー新庄戦。

 新庄のプロ注目左腕・堀と関東一打線の対決になるのだが、堀が
関東一得意の機動力を使った攻めに耐えられるかが焦点で特に東京
予選では関東一がサヨナラ勝ちを得意としているので接戦になると
新庄は不利だし最近の広島県勢の東京勢相手の相性の悪さも気にな
る。

 第2試合は鹿児島県予選決勝で強打の鹿実相手に引き分け再試合を
勝ち切ったエース浜屋を擁する樟南が強力打線の京都翔英打線をどこ
まで抑えられるか。

 第3試合は春夏連続出場の市和歌山が2年ぶり出場の星稜と対戦する
のだが、星稜打線を和歌山の赤羽がどこまで抑えられるかが焦点だ。

 第4試合はエース・高橋を擁する花咲徳栄に大曲工打線が挑む形に
なるのだが、よく取って1~2点だろうから大曲投手陣は花咲打線を
1点ぐらいに抑える必要がある。

 第1試合:関東一 1⑫2 新庄

 1回に関東は四球で出塁した2番を3番&5番の連打で返し幸先よく
先制したが2回以降ランナーを出しながら得点できずにいると、6回
から立ち直った堀相手に2塁も踏めない。

 堀を援護したい新庄は5回に1アウトから8番&1番の長短打で追い付
きペースを握ると毎回のようにランナーを出すものの、関東一の継投
の前に勝ち越せず延長に入ると12回に1アウトから9番が内野安打で
出塁し連続四球で満塁から3番の犠牲フライで遂に勝ち越し。

 関東にとって悔やまれるのは5回の攻撃で1アウトから2番が3ベー
スを放ったものの3番の3ゴロでホームを突いてアウトになると、更に
四球で1・2塁から5番のヒットで2塁ランナーがホームに突入して刺
され勝ち越せなかった事。

 これ以降 堀が立ち直っただけに5回で勝ち越せていたら関東ペース
で試合が進んでいただろうから正しく試合の分岐点だった。

 第2試合:京都翔英 1-9 樟南

 1回に京都は連続四球と3番の2ベースで先制するがなおもノーアウト
2・3塁で1点で止まったのに対し、樟南も同じく連続四死球からチャン
スを作り3番の3ベースと4番の犠牲フライで3-1と逆転。

 2回以降 京都はヒットが出るものの立ち直った浜屋の前に得点できず
6回には1アウトから4番&5番の長短打でチャンスを作るが6番が併殺に
倒れ得点できなかったその裏、樟南は4番&5番の連打とバントエラーで
追加点を上げると更に連打と3ベースで一挙4点を上げ7-1として勝負を
決めた。

 京都にとって痛かったのは1回に先制してノーアウト2・3塁から内野
ゴロで3塁ランナーが挟殺プレーでアウトになった後に打者走者も刺さ
れて併殺になったのがケチの付き始めで、結果的に4併殺を喫したのが
打線のつながりを分断した形だ。

 第3試合:星稜 2-8 市和歌山

 1回に和歌山がヒットで出塁した1番を4番のタイムリーで返すと星稜
もその裏に2番&3番の長短打で追い付く。

 2回に和歌山は7番のヒットと四球で1アウト1・2塁から1番&3番の連続
タイムリーで3点を勝ち越すと、その裏に星稜も四球とヒットにバント安打
でノーアウト満塁から2ゴロエラーで1点を返すが1アウト後Pゴロ併殺で
1点止まり。

 これが明暗を分けた形で3回以降も膠着状態が続くが和歌山が7回に
3番のタイムリーで5点目を上げると、8回にはヒットで出塁した5番を
7番の2ベースで返すと2アウト後9番のライト前ヒットをライトが後逸
して打者走者も返って3点を追加し勝負あり。

 星稜は11安打を放ちながら5併殺を喫し流れを寸断された形だ。

 第4試合:花咲徳栄 6-1 大曲工

 1回に徳栄は四球で出塁した1番を4番の2ベースで返して先制すると
2回にも8番&1番の長短打、4回は7番&9番の短長打で3-0と徐々に差を
広げる。

 2回まで毎回ランナーを出しながら得点できなかった大曲も4回に5番
のHRで1点を返すが要所を締める高橋の前に得点できず。

 反対に徳栄は8回に3番&4番の短長打と相手エラーで決定的な2点を
追加し、高橋は大曲打線から10安打を浴びながら要所で三振を奪うな
ど甲子園キャリアを存分に生かした戦いぶりだった。

  
 

 

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