甲子園ボウルは関学大が29回目の優勝

関学大、2年ぶり優勝=早大は初Vならず―甲子園ボウル

 大学アメリカンフットボール日本一を決める73回甲子園ボウルが
昨日行われ、西日本代表の関西学院が東日本代表の早稲田に37-20
で勝ち2年ぶり29回目の優勝を飾った。

 コイントスで勝った早稲田がキックオフを選んで迎えた第1Q共に
1stシリーズでTDを決めて7-7から、次の早稲田のシリーズでパス
インターセプトを基点にFGで勝ち越すと更にFGを追加して13-7と
差を広げる。

 勝敗を決定付けたのが次の早稲田のシリーズで自陣ゴール前で蹴
ったパントキックを関学がブロックし、ゴール前1ydからの攻撃で
TDを奪うと更にTDを重ねて第2Qに17点を挙げて27-7と突き放す。

 20点差が付くと3ポゼッションだから関学は時間を使った攻撃が
できるのに対し、早稲田は時間を使わずに攻撃する必要があるので
パス攻撃が増えたため関学DFの的が絞りやすくなり結果的に早稲
田はパスミスが増えて攻撃時間が短くなるという悪循環。

 後半のスコアを見れば第3Qは共に1TDづつの7-7で第4Qは関学
が2FGに対して早稲田は1TDの後に2ポイントを狙って失敗したた
め、6-6で通算13-13とスコア上は互角になっているが第2Qの
17-0で勝敗が決していたというのが分かるだろう。

 昨日の関西地方は昼過ぎから雨の予報で実際に第3Qあたりから
雨が降り始めたわけだが、早稲田は後半勝負を考えて先述したよ
うに前半はキックオフからのスタートを選択していた。

 確かに前半キックオフでスタートすると後半はレシーブになる
のだから攻撃が増えるわけで後半勝負という意図は分かるものの、
 結果論ではあるが雨の予報だっただけに雨が降ってない時点で多
めに攻撃して点を取って逃げ切りを図った方がよかったのではな
いかと思ったりする。

 もっとも関学の光藤航哉や奥野耕世ら3人のQBを中心にした多
彩な攻撃はライスボウルで社会人王者と対戦する時に通用しそう
なので、社会人王者との対戦を考えると関学が勝った方が面白い
試合になるのではとTV観戦しながら思った次第。

 ちなみにMVPであるチャック・ミルズ杯は関学QBの奥野が選出
されたのだが、奥野といえば春の日大との定期戦で世間を騒がせ
た悪質タックルの被害者として有名になっていた。

 そういう意味では今回どうしても注目されたわけだが素晴らし
いプレーを連発していただけに標的にされたのも納得できるし、
一連の騒動に巻き込まれながら再起してMVPを取れたのだから本
当によかったと思う。

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